日本民泊協会は、地域の運送会社と連携し、空港や駅から宿泊施設への手荷物の当日配送を行う、革新的なサービス「手ぶらくん」の提供を開始した。
「手ぶらくん」は、外国人旅行者が手ぶらで観光を楽しむことを可能にするだけでなく、交通機関や観光地の混雑緩和、トラブルの解消にも貢献する。
サービスの特長
「手ぶらくん」は、外国人旅行者が、従来の「送り状」に宿泊先の名称や住所の記入を必要とせず、オンラインで手軽に申し込める。
また、ホテル、旅館だけでなく民泊への配送も可能。民泊施設は、無人運営の施設も多く存在するが、玄関が電子鍵の施設では、チェックイン前に手荷物を預けることが可能だ。
「手ぶらくん」に登録されている民泊施設であれば、手荷物を預ける際に電子鍵番号を運送会社に伝えるだけで、簡単に配送が行われる。
外国人旅行者の行動に合わせたサービスにも対応予定
「手ぶらくん」は、すでに一部でサービスを提供している。
「関西国際空港 → 大阪市内の民泊施設・ホテル」に加え、10月13日(金)より、深刻な混雑が問題視されている京都市内において「京都駅 → 京都市内の民泊施設・ホテル(配送業務:ハコブネ)」のサービスを開始。また、京都市内では、「無人運営」の民泊施設へも配送が可能だ。
さらに、2025年の「大阪関西万博」開催に向け、11月には大阪市内でも「難波駅 → 大阪市内の民泊施設(配送業務:ヤマト運輸)」のサービス開始予定だ。なお、有人運営の民泊施設への配送となる。
今後は、大阪市内の受付拠点拡大を始め、東京、福岡、広島、沖縄、北海道など日本全国へのサービスエリア拡大、大阪発送東京への配送のような外国人旅行者の行動に合わせたサービスにも対応予定とのこと。
日本民泊協会代表理事コメント
日本民泊協会代表理事・大植敏生氏は、『外国人観光客が持ち歩くスーツケースは、観光公害と言われるほど深刻な問題となっています。このサービス「手ぶらくん」は、これを解決する革新的な解決策です。一人でも多くの方にご利用いただき、混雑緩和やトラブル解消に貢献できることを心より願っています。
また、2025年には「大阪関西万博」が開催されますので、開催期間中の混雑緩和にも寄与したいと考えております(中略)。
数年後には、日本に来られた旅行者は先ずは宿泊先へ手荷物を預け、手ぶらで観光することが一般的となるかも知れません。手ぶらで観光を楽しむ外国人旅行者の増加により、日本の観光業界が一層活気づき、観光地の魅力がより多くの人々に広がることが期待されます。』とコメントしている。
観光業界に革命をもたらす新たなサービス「手ぶらくん」に注目してみては。
「手ぶらくん」公式サイト:https://www.teburakun.com/
(角谷良平)