埼玉県吉川市にある「アクアパーク」のバスケットボールコートが、舘鼻則孝さんのアートワークで彩られたリノベーション・アートコートとしてリニューアルオープンした。
日米のプロジェクトチームがタッグを組んで誕生
リノベーション・アートコート「アクアパーク」は、バスケットボールのアートコートで数多くのプレイグラウンドを蘇らせてきたアメリカのプロジェクトチーム「PROJECT BACKBOARD」と、アートコートの世界的なアワードを受賞した日本のプロジェクトチーム「go parkey」がタッグを組んで手掛けた。
アートワークは、レディー・ガガさんの履く「ヒールレスシューズ」の作者としても知られるアーティストの舘鼻則孝さんが担当。
今回のアートコートは、同氏史上最も大きな絵画作品であり、初めてのパブリックアートだ。
天候に左右される屋外コートからアートワークを着想
舘鼻則孝さんは、プロジェクトを始動するにあたり「go parkey」の代表を務める海老原奨さんとディスカッションする中で「晴れてくれないと僕らはゲームができないんです」というエピソードを聞き、インスピレーションを受けたという。
屋外コートをメインに活動するバスケットボールプレイヤーにとっては、天候がゲームを左右することもあり、とても重要な要素であることから着想を得て、同作の作画が始まった。
『The Sun Breaking through Clouds』と名付けられた同作は、舘鼻則孝さんの代表的な絵画シリーズとして知られている『Descending Painting』の延長線上に描かれた、同プロジェクトのためのオリジナルアートワークだ。
10月にはオープニングセレモニーを開催
10月14日(土)に開催されたオープニングセレモニーでは、テープカットや始球式として吉川市の中原市長や舘鼻則孝さんによるフリースローが行われた。
また、米国D1リーグのコーチを務めていた実績もある「PROJECT BACKBOARD」のシェルトン・ホーキンスさんも参加。集まったキッズたちと貴重な時間を共有した。
後半には、ストリートバスケットボールの「ピックアップゲーム」と呼ばれる、会場に集まったプレイヤーたちが年齢問わず参加できるゲームを実施。
リノベーションアートコートで、日が暮れるまで誰もがバスケットボールを楽しんだセレモニーとなった。
「アクアパーク」概要
「アクアパーク」の主な施設内容は、多目的広場兼野外ステージ、バスケットボールコート1面、600平方メートルのスケートボード場、駐車場5台(うち1台は身体障がい者用)、駐輪場。開園時間は9:00~20:00だ。
調整池としても使用される施設のため、雨、雪などの天候またはその天候が予想される場合や、公園内の状況により閉園となる。利用上のルールや注意事項などの詳細は、吉川市の公式サイトで確認しよう。
鮮やかなアートワークで彩られた「アクアパーク」に足を運んでみては。
■リノベーション・アートコート「アクアパーク」
所在地:埼玉県吉川市中央90
「吉川市公式サイト」詳細ページ:https://www.city.yoshikawa.saitama.jp/index.cfm/23,43944,231,919,html
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