社会保険出版社から、書籍『“生活環境病”による不本意な老後を回避する―幸齢住宅読本―』が、発売中だ。
不本意な老後を回避する書籍
またあの厳しい寒さの冬が来る。断熱性能の低い日本の住まいが血圧も、血糖も、コレステロール値も押し上げて命を危険に晒し、寒さで縮こまった体が転倒・骨折を招く。のんびり暮らすはずだった老後は、不本意な要介護暮らしに一転。
この落とし穴を回避する必読の一冊として、社会保険出版社から発売中の『“生活環境病”による不本意な老後を回避する―幸齢住宅読本―』1,650円(税込)を紹介しよう。
人生仕上げの幸せは“住まい”が決めていた
同書の監修は、慶應義塾大学理工学部教授の伊香賀俊治氏。企画は、住まいと住まい方のジェロントロジー研究会。
断熱改修をしたら、奥さんの血圧がみごとに解消した、東京都立大学名誉教授、星先生の自宅。星先生は元大学教授であるとともに、医学博士。医学の専門家でも、薬ではなく住まいの見直しで血圧コントロールをしたという実例とともに、この本にかかわった建築学、医学、住宅産業界、金融の専門家集団は、断熱改修した安全安心な住まいを幸齢住宅と名付け、ここに「幸齢住宅宣言」を掲げている。同書を読むと、住まいがここまで健康に影響していたのか、と驚くだろう。
冬の朝、室温が10度下がっていると、血圧は10mmHg上がる危険があり、反対に、冬の居間が5度暖かいと、寒い部屋で暮らす人より脳年齢が10歳若く保てることが大規模調査で判明している。この結果を受け、国土交通省は寒い住まいが招く健康障害を「生活環境病」と呼び、大々的に警鐘を鳴らし始めたという。
リフォームの必要を健康医学で伝える
日本の寒い住まいが老化を早め、病気を生み、幸せな老化を阻む。この事実の科学的エビデンスを示しながら、同書では人生を幸せに仕上げてくれる住まいの見直し方を7部構成で展開する。
第2章『人生を幸せに仕上げる、「家」の条件』の最後では、生活者視点でよくわかる断熱リフォームのポイントを解説し、これを受けた第5章『幸齢住宅リフォーム、実践モデル』で、ライフスタイル別のリフォーム実践モデル例と、安心安全な相談先まで提示。また第4章『幸齢住宅ー-「お金」』では公的な資金補助制度のあれこれを紹介。誰でも幸せな老後を支える幸齢住宅対策に取り組める一冊となっている。
実は危ない!ニッポンの“寒すぎる”住まい。この落とし穴を回避する書籍『“生活環境病”による不本意な老後を回避する―幸齢住宅読本―』を、この機会にチェックしてみては。
社会保険出版社:https://www.shaho-net.co.jp/
(江崎貴子)