1956年にファイリングキャビネットを開発して以降、オフィス収納家具を中心にBtoB市場で事業を行ってきたダイシン工業は、インテリア家具ブランド「TEKO DESIGN(テコデザイン)」を新たにリリースし、本格的にBtoC市場へ挑戦する。また、ブランドのECサイトが、11月10日(金)にオープンした。
オフィス収納家具の市場は縮小傾向
同社は長年、自社ブランドとしてオフィスで使用される収納家具を製造・販売してきた。しかし、時代と共にペーパーレス化が進み、オフィス収納家具の市場は縮小傾向にある。
将来的なオフィス収納家具市場の縮小に備え、自社の設計ノウハウ・生産設備・協力企業ネットワークを活かした新たな事業を構築する必要があると考え、BtoC市場、中でも右肩上がりで伸び続けるEC市場への挑戦を決めた。
モダンニュートラルなデザインがコンセプト
インテリア家具と聞くと木工家具をイメージする人が多いかもしれない。アイアン家具の魅力には、シャープな見た目、薄く細いのに成り立つ強度、色んな表面仕上げが出来る装飾性、耐久性、リサイクル性などがある。特にデザイン性において、シャープなラインが映えるアイアン家具は、モダンな空間を演出し、上質でミニマルな雰囲気を作り上げる。
一方で、国内のインテリア空間に目を向けると、木工家具が多く配置されたナチュラルテイストが強い空間であったり、アイアン素材が入っていたとしても、どこか無骨なインダストリアルテイストが強い空間が多い印象を受ける。そこで同社は、“ナチュラルにもインダストリアルにも寄り過ぎない、ほどよいバランスのインテリアに馴染むアイアン家具を自分たちで作りたい”、そう考えたという。
今回誕生した「TEKO DESIGN」は、アイアン素材の良さであるシャープでスタイリッシュなデザインはもちろん、性別にこだわらず多くのインテリアテイストに馴染むような、モダンニュートラルなデザインをコンセプトに掲げている。今後は、同社の強みをベースにアイアン素材を活かした製品づくりに注力し、日々使っていると自分の居場所にどんどん愛着が湧いてくる、そんなインテリア家具ブランドにしていきたいと考えている。
商品をチェック
11月29日(水)よりMakuakeにて販売開始予定の「monocell(モノセル)」は、ホッチキスで壁固定できる壁掛け収納。化粧スペースとして鏡下の空いている壁や、
洗面スペースの空いている壁などに活用できる。
天板のメラミン柄やサイズが自由に選べる「ダイニングテーブル」は、脚と同じブラックカラーで統一感のある天板や、
キッチンの面材と合わせた天板、
ホワイト脚に合うマットカラー天板のほか、
木目調の天板などを展開する。
各々の暮らしに馴染む小さな倉庫「KaKuKo(カクコ)」は、植物関連や工具などの道具入れとして。
また、コーヒーやカメラなど趣味の道具をまとめるキャビネットとして使うことができる。商品の詳細については、ブランドECサイトを確認しよう。
老舗オフィス家具メーカーが立ち上げたインテリア家具ブランド「TEKO DESIGN」を、この機会にチェックしてみては。
TEKO DESIGN:https://tekodesign.jp/
ダイシン工業:https://www.daishinkogyo.co.jp/
(江崎貴子)