虐待などで親を頼れない子どもたちのために活動しているブリッジフォースマイル(B4S)では、「トドクン」という寄付仲介サイトにて、児童養護施設や里親から巣立つ子どもたちに向けた物品寄付を2020年から行っている。
個人からの寄付品も年間を通して募集しており、家に眠っている生活必需品を子どもたちのために役立ててほしいという。
寄付仲介サイト「トドクン」の仕組み
B4Sでは毎年、来春施設を退所する高校3年生を対象に、8月から半年間(全6回)、自立のために必要な知識を学ぶ「巣立ちセミナー」を行っている。同セミナーは土日に行われるため、子どもたちの多くはアルバイトに充てている時間が削られる。
そこで、子どものセミナーへの参加意欲を高めると同時に、アルバイトで得られる対価の代用として、セミナー参加回数に応じてポイントが貯まり、6回のセミナー終了後、子どもが希望する生活必需品と交換できる仕組み「トドクン」を設けた。
今年もこの巣立ちセミナー(首都圏版)に、157人の高校3年生が参加。「トドクン」では、施設を退所する高校3年生の自立を応援する生活必需品の購入寄付や物品寄付を募集中だ。
寄付の方法は2通り
寄付の方法は“物品を寄付”と“プレゼント購入資金を寄付”の2通りがある。
一人暮らしを始める子どもが安心して新生活を送れるように、「トドクン」は、生活必需品を主としたラインナップになっている。寄付者には新古品の物品寄付、または生活必需品を購入するための現金寄付を選んでもらう。
物品を寄付する場合の寄付品の例は、家庭・オフィスにある生活必需品などで、傷・汚れ・シミなどがない、比較的新しいものの寄付、中古価格にて1000円~程度の品の寄付をお願いしている。
家電は使用1年未満のもの、一人暮らしに適したサイズで、オーブン電子レンジ、炊飯器、掃除機、テレビ、オーブントースター、ドライヤー、タブレットなど。家具は一人暮らしに適したサイズで、テーブル、棚、カーテン、クッションなど。
寝具や日用品などについては状態の良いものをお願いしており、シーツ、タオル類は未使用品のみ。布団一式、シーツ、タオル類、食器類ほかを募集している。衣類・フォーマルウエアは型遅れではなく、状態のよいもの、クリーニング済みのもので、ダークスーツ、ネクタイ、パーティウエア、パーティ小物(バッグなど)、20歳前後の若者が好むデザインの日常着を。
児童養護施設で暮らす子どもたちは、高校卒業と同時に施設を退所し自立しなくてはならない。18歳で施設や里親家庭から出ても、親を頼れず“実家”というセーフティネットを持たない子どもたちは、自分で生計を立てることになる。
子どもたちは新生活準備のため「施設を退所する18歳までに貯金50万円以上!」を目標に、部活や遊びの時間をけずりアルバイトに精を出すが、不動産契約や引越し費用など新生活の出費は大きく、18歳の子どもにかかる経済負担は想像以上に重い。親を頼れない子どもの現状については下記URLで確認を。
私たちの応援が子どもたちの生活も気持ちも温かなものにするので、支援を検討してみては。
■頑張る子どもたちを応援する寄付仲介サイト「トドクン」:https://b4s.jp/todokun/
■親を頼れない子どもの現状:https://www.b4s.jp/children/
(さえきそうすけ)