千葉県我孫子市立布佐小学校で牛乳パックのリサイクルを学ぶ特別授業「みて・つくって・おくる!あたらしいリサイクルの教室」が、9月25日(月)、10月2日(月)に開催された。
ダイイチは、出前授業に参加した4、5年生に贈呈する紙パック再生糸を用いた「明治おいしい牛乳」パッケージデザインのタオルを製作した。
授業の実践として紙パック回収に取り組む
明治の「明治おいしい牛乳」は、紙パックのリサイクル率向上を呼びかけるWEB動画など、様々な施策を行っている。これらの取り組みが「モーモーリサイクルラボ」としてプロジェクト化・始動され、今回はその新施策として、紙パックリサイクルを体験する出前授業「みて・つくって・おくる!あたらしいリサイクルの教室」が実施された。
今回開催された授業では、明治と島精機製作所が講師となり、小学4・5年生を対象に紙パックリサイクルについて学ぶ授業を実施。10月2日(月)には、ダイイチと島精機製作所が紙パック再生糸を用いて製作した「明治おいしい牛乳」デザインのタオルが児童に贈呈された。また授業日から1カ月間、授業の実践として児童は紙パック回収に取り組んだ。
二部構成の出前授業
出前授業は、リサイクルを身近に感じてもらう機会として、紙パックリサイクルの知識を身に着ける座学と、紙パックリサイクルの流れが体感できる紙すき体験の二部構成となっている。
授業風景をドキュメンタリー化したWEB動画、明治おいしい牛乳「みて・つくって・おくる!あたらしいリサイクルの教室」がYouTubeにて公開中だ。気になる人はチェックしてみよう。
回収率の低い紙パック
ダイイチは企業向けユニフォームの企画・製造・販売を中心に行っている会社だ。同社はSDGsが定められる前から、ユニフォームを扱う上で環境に対して取り組んできた。
ユニフォーム業界で環境保全に向けて実施していることは、使用済みユニフォームの回収や環境に配慮された素材の使用などが中心だ。そうした取り組みを続ける中、世の中には色々なリサイクル素材があることを知り、紙パック由来の糸に出会った。
リサーチする中で、ペットボトル回収率よりも紙パック回収率が低いこと、そして年々下がっていることが分かった。牛乳パックに代表される紙パックのリサイクル率の改善に貢献できれば、きっとサステナブルな社会づくりにも貢献できると考え、紙パック再生糸を使用したユニフォームを作ることを目標に掲げた。
その過程で牛乳乳製品の消費拡大に取り組む「牛乳でスマイルプロジェクト」に参画、明治主催の施策でグッズ制作を担当する機会を得たという。
日々進化する紙パックリサイクル製品
紙パックは良質なパルプで出来ていることから、日本では価値ある紙資源として注目されており、主にトイレットペーパーやティッシュペーパーの家庭紙、紙トレーや紙皿などに再生されている。ただしこれらの多くは使い捨てで、タオルやランチマット、洋服などの繊維製品になれば繰り返し使うことができる。
紙パック再生糸で作られた繊維製品には、帽子、シャツ、ポケットポーチ、靴下などがある。大切に永く使う”ロングライフ”がサステナブルな社会の実現につながるということも大事な考え方の一つだろう。
この機会に、ダイイチが参加した「みて・つくって・おくる!あたらしいリサイクルの教室」を、チェックしてみては。
明治おいしい牛乳「みて・つくって・おくる!あたらしいリサイクルの教室」:https://youtu.be/F2Vsrfu4K5k
(江崎貴子)