手塚治虫の著作として、1957年6月に集英社『おもしろブック』の付録として発行され、その先見性の高さ、後の手塚作品への方向性が垣間見える内容から名作として評価されている短編『白骨船長』。この名作が、「豊島区国際アート・カルチャー特命大使/SDGs特命大使自主企画事業」作品として、2024年1月25日(木)~31日(水)の期間、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)にて初の朗読劇として上演される。
手塚治虫の幻の短編『白骨船長』
手塚治虫の幻の短編『白骨船長』。
ロケット「白骨」の船長は、政府がくじ引きで指名した子どもを月の裏側へ運んでは捨てていた。目的は人口の調節。泣き叫ぶ母から子を奪い去る彼は、人々から恨まれていた。そんな彼の愛息ジミーに、死のくじが当たるというストーリーだ。
実力派スタッフ・キャストにて上演
今回の朗読劇では、演劇『タージマハルの衛兵』、舞台『ブレイキング・ザ・コード』の翻訳にて、高い評価を得る小田島創志氏が初の脚本を担当。
演出は、ミュージカル『ソーホー・シンダーズ』、「『僕のヒーローアカデミア』The “Ultra” Stage」シリーズの演出、ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』の脚本を担当するなど、将来を嘱望される元吉庸泰氏が務める。
出演は、舞台『アドルフに告ぐ』、舞台『フルサークル』などに出演し、声優としてもアニメ『名探偵コナン』シリーズ(毛利小五郎役)や『24』シリーズ(ジャック・バウアー役)の吹き替えなどで上質な演技を高く評価される小山力也氏、
アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』(高海千歌役)などに出演し、アーティスト・ラジオパーソナリティとしての顔を持つなど、多彩な活躍を見せる伊波杏樹氏、
『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』シリーズ(月永レオ役)、舞台『刀剣乱舞』シリーズ(太鼓鐘貞宗役)などのほか、日本テレビ・ドラマ『あいつが上手で下手が僕で』(ロングリード・湾野岳役)など数々の話題作に出演している橋本祥平氏、
2020年に俳優デビューし、最近ではNHK連続テレビ小説『らんまん』(山根宏則役)などに出演した若手実力派俳優・井上想良氏など、多彩なキャストが集結。
作品を彩る音楽に桑原まこ氏、振付に塩野拓矢氏(梅棒)、映像にO-beron inc.と、実力派スタッフ・キャストにて上演される。
小学生~18歳の子どもを無料で招待
また、同作は文化庁による「劇場・音楽堂等の子供鑑賞体験支援事業」により、子どもたちの文化芸術の鑑賞・体験の機会として、小学生(6歳以上)~18歳の子どもを無料で招待する。「こども無料チケット」の詳細・申し込みについては、12月後半に公開される。なお、子どもと一緒に観劇する保護者(19歳以上)は、通常のチケットが必要だ。
朗読劇『白骨船長』は、2024年1月25日(木)~31日(水)の期間、計10回上演。チケットは全席指定9,000円(税込)。12月15日(金)18:00~18日(月)23:59の期間、チケットのオフィシャル2次先行(抽選)販売を実施している。
多彩なスタッフとキャストが贈る朗読劇『白骨船長』で、手塚治虫ワールドに浸ってみては。
公演HP:https://hakkotsu-sencho.scissors-blitz.com/
■あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
住所:東京都豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル2F
(佐藤ゆり)