文学通信は、アマビエだけじゃない!その仲間を網羅した「予言獣大図鑑」2,200円(税別)を刊行した。
150点以上の資料を収めた「予言獣大図鑑」
「予言獣大図鑑」は、予言獣を再定義し、十二系統に分類。それぞれの名称・別名・収載資料名・所蔵機関・資料形態・予言獣出現日・図版・翻刻・現代語訳を収録。図書館司書・アーキビストである長野栄俊氏が蒐集してきた資料をもとに編んでいる。
また、同書では、クダン研究を牽引する“クダニスト”笹方政紀氏、小説家であり“フォークロア・コレクター”でもある峰守ひろかず氏、“予言獣ハンター”岩間理紀氏も加わり、全力で予言獣を追うテキストも収載している。
ユルく、愛らしく、謎な獣たち
予言獣の多くは、非合法の印刷物=かわら版として即席に印刷されたもの、またはそれらを絵心のない素人が転写したものも多いそう。
従って、石燕や国芳、水木氏の妖怪画との間には、絵としての完成度に雲泥の差がある。
それでも、庶民がさまざまな思いで描いたこれらの図像には、何とも言えない妙味がある。
まずは、ページをパラパラめくり、ユルかったり、愛らしかったり、謎だったりする予言獣の姿形を眺めてみよう。
長野栄俊氏、笹方政紀氏、峰守ひろかず氏、岩間理紀氏の四人が蒐集した資料や事例をもとに完成し「予言獣大図鑑」をチェックしてみては。
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(角谷良平)
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