トラストパークが代表機関を務める九州周遊観光活性化コンソーシアムは、通過型地域などの観光振興を目的として広域に展開している車泊(くるまはく)「RVパークsmart」を宮崎県の高鍋町「高鍋温泉めいりんの湯」に開設し、12月16日(土)より車泊予約を開始した。
高鍋町の「RVパークsmart」開設は、宮崎県で4月・6月に開設した西米良村・五ヶ瀬町に次いで3自治体目。同県では初めて海沿いの地域で車泊が可能となった。
未利用スペースなどを活用する車泊
車泊とは、未利用スペースや不稼働時間帯の駐車場等をシェアリング活用するサービス。宿泊と比較すると安価に泊まることができるため、利用者の多くは、食や体験により多くのお金を使うことができる。
有料での車中泊ルールを整備し、無人・キャッシュレス・非接触運用が可能な電源提供型「休憩駐車管理システム(RVパークsmart)」の導入により、通過型地域や過疎地域などの本来は泊まることができない場所に長時間滞在する仕組みをつくり、地域経済の活性化や関係人口増を図る、シェアリングエコノミー型のDX(Destination eXperience)事業だ。
車泊予約開始、周辺スポット情報も
このたび、2月の宮崎キャンプシーズンに備えて、「RVパークsmart 高鍋温泉めいりんの湯」の車泊予約を開始した。
車泊予約サイトにおいては「RVパークsmart高鍋温泉めいりんの湯」ページの「周辺の施設・観光スポット」に、全国的にファンが多い“百年の孤独”の焼酎蔵「黒木本店」や、全国放送のテレビ番組にも取り上げられた「餃子の馬渡」など、車泊周辺スポットを旅マエに閲覧できるように掲載し、地域の価値を消費者の価値として転換を促す情報発信を行っている。
単に泊まるだけではなく、車泊周辺の施設などの利用を促進するため、官民連携により、地域ならではの付加価値づくりを推進していく。
「RVパークsmart」導入の背景
高鍋町は「歴史と文教のまち」で、宮崎県内で最も小さい面積の町内に約2万人の人々が暮らす、農業と商業が盛んなコンパクトシティ。宮崎市までは車で約1時間の距離にあり、同県の海沿い中央に位置しているため、周遊拠点に適している。町内には観光名所も多々存在しているものの、宿泊施設が少ないのが課題だ。
高鍋町では、交流人口の活性化に資する取組みの一つとして、2014年12月に公共施設としては宮崎県初となる「RVパーク」を「高鍋温泉めいりんの湯」に開設。
これまでは電話での予約受付や利用料金の受取りなどの事務作業を地域政策課の商工観光係が行ってきたが、DXを背景として、無人・キャッシュレス・非接触での運用が可能な「RVパークsmart」を導入する運びとなった。
なお、「RVパークsmart」導入費用は、宮崎県の補助金「稼ぐ観光地域づくり推進強化事業費補助金」を活用している。
「RVパークsmart」を利用し、気軽な車泊と周辺スポット巡りを楽しんでみては。
■RVパークsmart高鍋温泉めいりんの湯
住所:宮崎県児湯郡高鍋町上江6900番地
RVパークsmart高鍋温泉めいりんの湯:https://rvparksmart.jp/rv-smart/meirinspa.html
(Higuchi)