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【大阪府堺市】与謝野晶子氏を生涯支えた、夫・鉄幹氏の生誕150周年を記念した企画展を開催中

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さかい利晶の杜(さかいりしょうのもり)は、与謝野鉄幹氏の生誕150年を記念し、11月18日(土)~2024年1月14日(日)の期間、企画展「生誕150年 与謝野鉄幹」を開催中だ。2024年1月13日(土)には担当学芸員による展示解説もある。

「生誕150年 与謝野鉄幹」好評開催中

▲与謝野鉄幹・晶子、江南文三書画幅 渡辺家蔵


与謝野鉄幹氏(本名、寛)は明治6年(1873)、京都市の岡崎に生まれた。二十歳で上京した鉄幹氏は、旧派の和歌を批判し近代短歌の革新を成し遂げる。

▲『与謝野寛短歌全集』(昭和8年(1933)、明治書院刊)堺市博物館蔵


明治33年(1900)には文学美術雑誌『明星』を刊行し、与謝野晶子氏をはじめ、石川啄木氏や山川登美子氏、北原白秋氏や吉井勇氏などの若い歌人たちの才能を開花させた。この頃に用いたのが「鉄幹」(老梅の幹という意味)の雅号だ。

▲与謝野鉄幹筆『日本古典全集』「土佐日記」校正原稿 堺市博物館蔵


同展では、鉄幹氏の著書や原稿、創作ノートや書簡などを展示している。また、鉄幹氏の弟子であり友人であった新潟県佐渡の実業家、渡邉湖畔氏のもとに遺された貴重な資料の数々を、渡辺家の特別な協力により展示。鉄幹氏生誕150年の節目に、知られざるその業績と、生涯にわたって持ち続けた文学への探究と情熱を紹介する。

▲与謝野鉄幹還暦記念展のポスター(石井柏亭画)個人蔵


なお、展示開始から約1カ月経った12月17日(日)時点で、企画展入場者数は2167名と沢山の人が来場している。

▲与謝野鉄幹還暦記念展の会場にて(正面右が鉄幹、左が晶子)与謝野光氏旧蔵


また、「広く有名な与謝野晶子を支えた夫・鉄幹について改めて知れて良かった」「今まで知らなかった鉄幹の生い立ちや晶子との関係など、新たに知ったことが多くあった」などの感想が寄せられているという。

1月13日(水)に展示解説を実施


鉄幹氏の妻・晶子氏の生誕日12月7日(木)には、担当学芸員による展示解説が行われた。

当日は各展示コーナーのテーマや展示作品の説明をはじめ、展示の仕方の工夫などについても解説。参加者は、熱心に耳を傾けたり終了後に学芸員に質問したりするなど、鉄幹氏の生涯や作品に関心を寄せている様子だったという。

次回の展示解説は2024年1月13日(水)午後1時30分~に開催される。所要時間は20分程度で、事前申し込みは不要だ。参加費は無料だが、展示観覧券が必要となる。



年表の展示を取り入れるなどして見やすく、見応えのある同展に足を運んでみては。

■企画展「生誕150年 与謝野鉄幹」
会期:11月18日(土)~2024年1月14日(日)9時〜18時(最終入館17時30分)
休館日:毎月第3火曜日、年末年始(12月29日~1月3日)
会場:さかい利晶の杜 2階企画展示室(大阪府堺市堺区宿院町西2丁1-1)
観覧料:大人300円、高校生200円、中学生以下無料
※「与謝野晶子記念館」「千利休茶の湯館」の観覧券で企画展示室にも入場可能
詳細:https://www.sakai-rishonomori.com/exhibition/yosanotekkan/

(オガワユウコ)

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