FUKU・WARAIは、東京都江東区平野にて、アートに特化した就労継続支援B型事業所「アトリエにっと」を1月に開所した。
1月28日(日)の10:00~18:00には、好きな時間に参加できる施設開所記念内覧会を実施する。
アートの制作・レンタルなどで障がい者を支援
「アトリエにっと」では、アート活動・表現活動が好きな障がいのある人、アート活動に取り組んできた人、これからアートに取り組んでいきたいと考えている人を支援し、アートを生み出す。
施設内で生まれたアートの企業へのレンタル、アートを使用した企業研修等を通し、障がいのあるアーティストへ金銭的支援や活動の場を提供していく。
アートレンタル事業では、アートを生み育て、企業にレンタル。アートの交換作業も障がい者施設での仕事として行うことで、企業に出向き、担当者と顔の見える距離で関わり、企業とのより深い関わりを持ち、本当の意味のD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)につなげる。
ただし、都内23区以外は配送対応となる。
「アトリエにっと」設立の背景と目標
FUKU・WARAIの代表理事 髙橋圭氏は、元々福祉施設で働いていた経験から、多くの人と連携し福祉施設をより良い社会資源(開けた場)にし、世の中に浸透させ、社会の一員として活躍できる場、また社会の一員として共に支え合える関係を育める場を作りたいと思い、「アトリエにっと」の設立を進めてきた。
「アトリエにっと」では、それぞれの価値観や生き方を尊重し合える仲間と自由なアート創作を行い、一人ひとりの思いや願いを紡ぎ、社会に心のゆとりや豊かさをまとわせていける施設を目指している。
あたたかくてやわらかい空間から、笑い声が聞こえてくると、なんだか「にやっと」する。そんな柔らかさと、にやっとする笑顔が、ロゴにも込められた。
FUKU・WARAIの今後の展望
FUKU・WARAIは、障がいがあってもなくても夢を持ち社会に出られるよう、多くの職業を“選択できる”新たな障がい者施設を設立していく方針だ。
また、地域差による福祉サービスの質低下を解消するため、どこの地域でも質の良い福祉が受けられるよう職員の意識を含めた「支援」「新しい価値を創出する」などの視点からの研修を行い、全国の福祉施設の工賃を含めた働き方改革を進め、福祉職で働く仲間の地位向上も目指す。
障がいのあるアーティストを支援する「アトリエにっと」の取り組みに注目したい。
「アトリエにっと」事業所概要(PDF):https://drive.google.com/file/d/1Wsu7Y_1XJcYyb-PixXrR_LgxwxxoTjRJ/view
FUKU・WARAI 公式ウェブサイト:https://fukuwarai.or.jp/
(Higuchi)