滋賀県立琵琶湖博物館では、水族トピック展「龍になったといわれるコイ」を開催中だ。また「みんなでつくろう水族展示!水族イラスト展」の第三期イラストを募集している。詳細をチェックしよう。
今年の干支にちなみ「龍になったといわれるコイ」開催
滋賀県立琵琶湖博物館では、今年の干支である「辰(龍)」にちなんだ展示として、水族展示室保護増殖センター前のトピック展示コーナーで、「龍になったといわれるコイ」を、1月4日(木)から〜2月29日(木)の期間開催している。
「コイが川を上り、滝を登り、龍となった」という話があるが、これは、中国の逸話で「登竜門」のもとになったとされている。
今回の水族トピック展では、そんな龍になったと言われるコイについて紹介している。
コイは野生型の日本在来のコイと、飼育型の外国から来たコイの2つに分けられる。日本各地に野生型のコイは生息していたが、飼育型との交雑などにより、純粋に近い野生型のコイは、国内で琵琶湖の水深20m以深にしか残っていないのではないかと言われている。
滋賀県とコイ・龍との関わりとしては、毎年行われている大津祭において、コイが滝を登る場面があしらわれている「龍門滝山」という山車がある。
また、B展示室では、人と自然の関係性を表す存在として、龍がナビゲーターとなって展示室を案内。B展示室の入口には、巨大な龍のオブジェが飾られている。
今年の干支「辰」にちなんだ龍にまつわる魚のトピック展に訪れてみては。
「守りたい水辺の生き物」をテーマにイラストを募集
また、滋賀県立琵琶湖博物館では、2023年8月1日から開催している「みんなでつくろう水族展示!水族イラスト展」の第三期イラストを、2023年12月20日(水)~1月19日(金)の期間募集している。
滋賀県立琵琶湖博物館では、「よみがえれ!日本の淡水魚」コーナーの再生を目指している。
「よみがえれ!日本の淡水魚」コーナーは、絶滅のおそれのある日本の淡水魚を系統保存する「保護増殖センター」で繁殖させた魚を展示している。多くの淡水魚が絶滅の危機に瀕しているという現状を、より多くの人に知ってもらうことが目的だ。
しかし、このコーナーにある9つの水槽のうち、6つもの水槽のアクリル交換が必要な状態となっている。そのため、6つの水槽にこれまで入っていた13種の希少淡水魚が、臨時で据え置き型の小さな水槽で展示されているという状態である。
このコーナーの6つの水槽のアクリル交換費用は、総額で1,000万円を超える見込みだという。そこで、クラウドファンディングで、その半額に近い500万円、ネクストゴールとしては1,000万円を設定して寄付を募集している。リターンの詳細などはプロジェクトサイトで確認を。
今回の「みんなでつくろう水族展示!水族イラスト展」は、ネクストゴールに沿ったテーマとなっており、水族展示室の水槽復旧に向けて、滋賀県立琵琶湖博物館に関心をもってもらい、利用者らとともに水族展示を作っていきたいという思いから、送られたイラストを水族展示室に展示するという企画だ。
応募で集まったイラストは、1月27日(土)~4月7日(日)の期間、水族展示室の旧ビワコオオナマズ水槽前の仮壁にて展示される予定。
募集しているイラストのテーマは「守りたい水辺の生き物」だ。会期内に集まった全てのイラストが展示される予定だが、応募多数の場合、掲載できないこともある。詳細はwebサイトで確認しよう。
なお「みんなでつくろう水族展示!水族イラスト展」は、常設展示観覧券が必要となる。
守りたいと思う水辺のイラストを送って「よみがえれ!日本の淡水魚」コーナーの再生を応援しよう!
READYFOR:https://readyfor.jp/
プロジェクト名:水族展示復活へ!トンネル水槽再生にご支援を|琵琶湖博物館【第1弾】
この機会に、滋賀県立琵琶湖博物館の展示やイベント等をチェックしてみては。
■滋賀県立琵琶湖博物館
住所:滋賀県草津市下物町1091
滋賀県立琵琶湖博物館 ホームページ: https://www.biwahaku.jp/
(yukari)