創業140年を超える染色加工業の「セイショク」岡山工場が手掛ける廃棄布をアップサイクルする「NUNOUS[ニューノス]」事業部が、岡山県立操山中学校の生徒が学生目線でプロデュースする「ペンケース」「パスケース」「スマホサコッシュ」の3製品を、クラウドファンディングサイト・CAMPFIREにて、1月31日(水)までの期間販売中だ。
廃棄されてしまう布が原料の岡山発素材
「NUNOUS」とは、廃棄されてしまう布を原料に同社独自の特許製法で数百枚積層し、サトウキビ由来の樹脂を含侵・圧着してブロック状にしたもの。水平方向にスライスしたシート状のものを「SKIN」とネーミングし、建築・高級インテリア資材として販売されている。
原料が布でありながら、革や木のような手触りで加工がしやすいという特徴で、1枚として同じ柄がなく、全てが1点物という岡山発のユニークな素材だ。
学生目線でプロデュースした3アイテム
今回、「NUNOUS」を使ったアイテムを、岡山県立操山中学校の生徒が学生目線でプロデュース。「ペンケース」「パスケース」「スマホサコッシュ」が誕生した。
「ペンケース」4,400円(税込)は、学生が筆記用具を大量に使うことから、大容量であることや、開閉のしやすさといった機能性を追求。
同時に、ファスナーや金具の色をシルバーに統一しスタイリッシュなデザインに仕上げ、「NUNOUS」の柄を最大限活かすよう工夫している。
「パスケース」4,400円(税込)は、複数手段での通学を想定し、定期券を2枚収納しても問題ないデザイン。片側1枚ずつを見開きで収納できるようにすることで、カードの磁気が反応しない事象を防ぐことに成功した。
さらに、カード2枚を内側に2つ折りにすることで、目的地の印字が見えない構造にしてプライバシーを守っているのも特徴。パーツの一部に国産革を使用し、プロダクトの強度を補強している。
「スマホサコッシュ」6,600円(税込)は、カバンなどがコンパクトになっている昨今、スマホだけを入れるケース需要が高いのではないかと考え制作。スマホの出し入れしやすさを重視して、W11.5cm×H16cm×D2cmと寸法を大きめにとり、おでかけの際に必要なキーケース、ハンカチ、リップなども一緒に入れられるサイズ感に仕上げている。
また、プロダクトの強度を上げるために、パーツの一部に国産革で補強。裏面には交通系カードなどを収納できるポケットが付いており、サッと取り出すことができる。
カラーは各アイテムとも<ブラック><デニム><ライトブルー><ライトグレー>の4種類展開だ。
支援金は後輩のために機械や道具を購入し寄贈
クラウドファンディングで集まった支援金は、製作費を除き、全額を後輩たちの課題追及活動「未来航路プロジェクト」の充実に必要な機械や道具を購入し寄贈。「未来航路プロジェクト」とは、岡山県立岡山操山中学校の授業の一環として行われている、体験学習や講話・課題追及学習・問題解決学習などを通じて自分の興味のあることについて学ぶという名物学習プログラムだ。
この機会に、アップサイクル素材を使ったアイテムを使ってみては。
CAMPFIRE:https://camp-fire.jp/
プロジェクト名:地元岡山に貢献したい!中学生がプロデュースするアップサイクル製品!!
(佐藤ゆり)