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【東京都文京区】文学とアートを楽むコレクション展「近所のアトリエ-動坂の画家・長原孝太郎と鴎外」

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『コレクション展「近所のアトリエ-動坂の画家・長原孝太郎と鴎外」』が1月19日(金)~4月7日(日)の期間、文京区立森鴎外記念館展示室2にて開催中だ。

美術愛好家も楽しめるコレクション展


森鴎外が文京区に暮らした明治20年代から大正期、文京区内には文学者だけでなく、多くの美術家も暮らしていた。鴎外の居宅・観潮楼(現・同館)のほど近くにアトリエを構えた長原孝太郎もその一人だ。

長原は小山正太郎や原田直次郎、黒田清輝に学んだ後、東京美術学校(現・東京藝術大学美術学部)で長く教鞭を執った洋画家。鴎外の主宰雑誌『めさまし草』の裏表紙絵に始まり、鴎外の著書や主宰雑誌に優れた装丁を施した。


『コレクション展「近所のアトリエ-動坂の画家・長原孝太郎と鴎外」』では、長原と鴎外の交流を、館蔵資料から紹介する。長原の高いデザイン性や装丁の美しさ、カリカチュア(戯画)の楽しさなど、文学はもちろん美術愛好家も楽しめるコレクション展だ。

長原孝太郎について

長原孝太郎『残菊』制作年不詳

長原孝太郎(1864年~1930年)は、岐阜県生まれの洋画家。号は止水(しすい)。

1879年、東京大学予備門入学、後に退学。画家を志し小山正太、原田直次郎に学ぶ。1893年、風刺漫画雑誌『とばゑ』創刊。1895年、黒田清輝に師事、翌年白馬会に参加。1898年、東京美術学校助教授(後に教授)。代表作に『停車場の夜』『入道雲』『残雪』等がある。2024年に生誕160年を迎える。


上記画像は、長原装丁による、鴎外の著書や主宰雑誌。美奈和集縮刷版(上段右)は、口絵にある鴎外を長原が描いた。


『コレクション展「近所のアトリエ-動坂の画家・長原孝太郎と鴎外」』では鴎外主宰雑誌『めさまし草』裏表紙絵34点を一挙展示する。

この機会に同展へ訪れてみては。

■コレクション展「近所のアトリエ-動坂の画家・長原孝太郎と鴎外」
開催日時:1月19日(金)~4月7日(日)10時~18時(17時30分最終入館)
会場:文京区立森鴎外記念館展示室2
住所:東京都文京区千駄木1-23-4
休館日:1月22日(月)23日(火)2月26日(月)~28日(水)3月25日(月)26日(火)
観覧料:300円、中学生以下無料(その他割引等HP参照)
公式サイト:https://moriogai-kinenkan.jp/

■関連講演会「<裏表紙>で鴎外を支えた画家、止水長原孝太郎」
開催日時:3月2日(土)14時~15時30分
講師:須田喜代次氏(大妻女子大学名誉教授、森鷗外記念会会長)

■ギャラリートーク
開催日時:2月14日(水)、3月20日(水)いずれも14時から

(角谷良平)

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