東京を拠点としている空間デザイン会社メズマリズムの自社プロデュースで、「日常生活のための特別な作品」をテーマに非日常を表現するコンテンポラリーファーニチャーブランドである「TONE」。
同ブランドの2ndコレクション「CREVICE」の発表展示会が、2月2日(金)~5日(月)の期間、渋谷のイベントスペース「SHIBUYA SACS」にて開催される。
ブランドのコンセプト
同社によると、建築には逃げという概念があるという。大きな構造体を支えるためには、ある程度素材の僅差を認め、躯体に無理がかからないように、角を落とすなどの手法で余白を持たせるためだ。
木材ひとつとっても同じ形状、寸法、質量で存在する部材はひとつもなく、作り手はそれぞれの素材の特性を見極め、切り出し、面を整え、組み合わせることで様々な構造体を生み出してきた。
ブランド「CREVICE」は、素材の一意性を建築的に力強く組み合わせ、素材と使う人の関係性を演出する装置だという。
2022年に初作である1stコレクションを発表し、建築的な視線から家具を再定義してきたチーフデザイナー・和田拓氏による2ndコレクションでは、建材にも利用される檜を無骨に切り出し、重厚感のあるラウンジセットとダイニングセットの2セットで東京の日常に非日常を演出する。
さらに「CREVICE」では、国産の木材が社会的な問題となっている現代において、持続可能な木材の利用を促進し、地元の職人や製材所と連携することで、地産地消の木工文化を支えることを目指しているという。
展示会の会場でオーダーを受け付け
コレクションの一例を挙げよう。
「PUDDLE LOW TABLE」350,000円(税別)は、「建物を思わせる構造的な土台の上に、スモークガラスの水たまりができている」というコンセプトのテーブル。
「BEAM DINING CHAIR」160,000円(税別)は、「その存在感、視覚的な繊細さと構造的な頑丈さが調和する」というコンセプトの椅子。
「DISTORTION FLOOR LAMP」300,000円(税別)は「一見不可能に見えるラインは、綿密な計算から生まれ、構造的なイリュージョンを生み出している」というコンセプトのランプ。
ほかにも、すべての商品は展示開催中会場、又はTONEの公式ホームページよりオーダーリクエストを受けるとのこと。存在感ある家具に興味がある人は足を運んでみては。
■「CREVICE」THE 2ND COLLECTION 開催概要
会期:2月2日(金)~5日(月) 12:00~21:00
入場料:無料
会場:SHIBUYA SACS
住所:東京都渋谷区桜丘町16-12 桜丘フロントビル 1F
公式WEBサイト:https://tone-collective.com
特集ページ:https://tone-collective.com/crevice/
(鈴木 京)