椅子再生工場のエフラボは、サステナブルな事業活動を推進し、新しい価値提供を目的とする「サーキュラーエコノミープロジェクト」を開始。その第一弾企画として、2月7日(水)より、商品化されず行き場をなくした良質な家具を再生し、アップサイクル家具として抽選販売している。
なお、同企画の対象商品の売上は、能登半島地震・復興支援のため、全額寄付される。売上金額の寄付期間については、復興支援の状況を踏まえながら進める予定だという。
「椅子再生工場」エフラボ
石川県七尾市で約20年にわたり、椅子やソファの張替や修繕、新規製作をしてきたエフラボ。
能登には、多くの大工、建具屋、縫製工場があったが、時代の変化と共に激減し、同時に多くの職人やその技術が失われてしまった。同社は、この確かな技術と経験豊富なシニア職人たちと共に、能登から生産拠点の国内回帰を目指し、椅子の再生事業を始めた。
昨今では海外の工場から多くの椅子が日本に運びこまれ、かつて日本の職人が作った“古い椅子”は、お金を払って産業廃棄物として処分されている。しかし、古くて廃棄されてしまう椅子にも、後世に伝えていきたい想いや伝統・技術が詰まっている。
その想いや技術を残しながら、世の中の変化や流行にも対応して新品同様にするのが、エフラボが手がけてきた椅子の再生事業だ。今では、職人軍団とIT機械を融合した工場から、毎日100本以上の椅子を出荷できる体制が整ってきたという。
今回のプロジェクトについて
そしてこの度スタートした「サーキュラーエコノミープロジェクト」は、「廃棄される運命しかない家具と向き合い、家具の再生を通じて新しい価値を提供したい」という想いを込めて実施。
同社は主に椅子の張替・修繕を専門に行っているが、相談される家具は椅子だけでなく、テーブルやクッション、ソファなど多岐にわたる。そして、同社の倉庫には商品化されず、行き場をなくした高品質な家具が眠ったままの状態になっていた。
試作段階まできていたが注文自体がキャンセルになってしまったもの、脚にキズが付いたためB品扱いとなり出荷できなかったもの、メーカー品のアウトレット商品がそのまま眠ってしまっているなど背景はさまざまだが、家具の再生事業を手掛ける一方、商品化に至らない家具を廃棄せざるを得ない状況があったり、日の目を浴びることのない現状に心を痛めていたという。
そこで今回、廃棄予定だった家具をアップサイクルし、新たな商品として販売することができないだろうか?と考え、「サーキュラーエコノミープロジェクト」を準備した。
第一弾企画概要
第一弾企画では、某有名家具ブランドで販売される予定だった家具をアップサイクルし販売。どの家具の品質も折り紙つきだ。数に限りがあるため、販売方法は抽選制となっている。
応募期間は2月7日(水)~3月7日(木)。ウェブ抽選制で、特設サイトより申し込みを受け付けている。販売商品は椅子、ソファ、テーブル、クッション、座椅子。詳細は、特設サイトで確認を。
エフラボでは、今後、取引先から廃棄扱いとなっている商品や生地を買い取り、手の届きやすい価格帯でアップサイクル商品として販売していきたいとしている。
この機会に、一点モノのアップサイクル家具を手に入れてみては。
特設サイト:https://circular.f-labo.jp/
(さえきそうすけ)