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岩手県釜石市での3.11鎮魂と復興の花火「白菊」の打ち上げを目指し、クラファン挑戦中

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岩手県釜石市の有志らで組織する『3.11祈りと絆「白菊」実行委員会』は、3月11日(月)に、釜石市で鎮魂と復興の花火「白菊」の打ち上げを実現するために、3月5日(火)までクラウドファンディングに挑戦中だ。

地域一体で震災の教訓をつなぐ


釜石市は岩手県の南東部に位置し、太平洋に面した人口約3万人の街。


釜石市の鵜住居町は、東日本大震災で同市最大の被害を受けた。鵜住居小と釜石東中の子どもたちが日頃の防災教育の成果で高台に避難した「釜石の出来事」が脚光を浴びた半面、地域の防災センターに避難した多くの尊い命が奪われた。


2019年には震災による津波で被災した小中学校の跡地に建てられた釜石鵜住居復興スタジアムでラグビーワールドカップが開催されたほか、


震災を伝承する「いのちをつなぐ未来館」も整備され、まちが新しくなっても、世代が変わっても、教訓をつなぐために地域一体で模索を続けている。

鎮魂と復興の花火の継続を


3.11祈りと絆「白菊」実行委員会は、全国の人たちからの支援を受け、東日本大震災の犠牲者を想い、2020年から鵜住居町の海岸で鎮魂と復興の花火「白菊」を打ち上げてきたが、震災10年を境に支援は減少。13回忌の昨年3月11日に打ち上げたのを最後に、活動に一度終止符を打つことになった。

しかし、今年1月1日(月)に能登半島地震が起きた。一度は活動継続を諦めたものの、慰霊としての原点に戻り、3.11に「白菊」を打ち上げることによって“大切な人を想う時間”をつくり続ける意義があるのではないかと、今回クラウドファンディングに挑戦することとなった。

東日本大震災では岩手にたくさんの支援や声援が届いたほか、2013年には今回被災した能登町から釜石市に応援職員が駆けつけてくれたという。同実行委員会では、その恩返しの一つとして、また能登で亡くなった人たちへの想いも込め、3月11日(月)に白菊を打ち上げたいと計画している。

リターンには、能登町をはじめ石川県の商品を購入し、釜石市の特産品と合わせたものを用意している。

大切な人を想う時間をつくる打ち上げ花火

白一色の花火「白菊」は、シベリアで抑留され現地で命を落とした戦友を弔うために、新潟県長岡市の花火師、故・嘉瀬誠次さんによって作られた。ロシアで打ち上げられたのがはじまりで、その後は長岡空襲があった8月1日や終戦記念日に長岡市内で打ち上げられている。


2020年からは、嘉瀬誠次さんの子息である嘉瀬晃さんの尽力で、東日本大震災の犠牲者の慰霊のために釜石市の海岸でも打ち上げられている。


3月11日の「白菊」打ち上げは、地元の子どもたちが花火玉に震災犠牲者への思いや復興を願う気持ちなどのメッセージを貼り付けるほか、多くの人が花火を見ながら希望や未来を託して心を一つに祈り、“大切な人を想う時間”となっている。

プロジェクトを支援し、“大切な人を想う時間”をつなげ、祈りを届けてみては。

CAMPFIRE:https://camp-fire.jp
プロジェクト名:3.11鎮魂と復興の花火「白菊」を釜石で打ち上げたい

(山本えり)

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