自治体DXに積極的に取り組んでいる東京都渋谷区は、デジタル化をリードする職員の名刺として、コミュニケーションテック事業を運営するTieUpsが提供する、デジタル名刺「リットリンク∞カード」を試験的に導入する。
「リットリンク∞カード」としては自治体で初のデジタル名刺採用となる。
リットリンク∞カード
「リットリンク∞カード」は、スマートフォンにタッチするだけでプロフィールを伝えられるデジタル名刺。アプリのインストールは不要で、ブラウザやLINEアプリ上で編集から公開まで行える。
更新費不要で半永久的に繰り返し使うことができるほか、肩書きの変更や情報の追加などの更新がカードへリアルタイムで反映される。
また、さまざまなサービスと連携しているため、相手のスマートフォンにカードをタッチするだけで、事業の取り組みや「lit.link」でまとめた写真・動画・SNSなど多彩な情報を瞬時に共有することができる。こうしたことが選定のポイントとなったそうだ。
lit.link
「lit.link」とは、スマートフォン1つで、SNS・HP・動画や画像のほかにNFT、商品販売ページなどの複数のリンクを1つのページにまとめられる、無料の「ブランディングプロフィールツール」だ。アプリ不要で編集、公開が可能。豊富なデザインテンプレートを活用し、誰もが簡単にデザイン性の高いプロフィールページを作成することができる。
ユーザー数はリリースから2年半で230万人を超え、その6割がZ世代(11~25歳)という若い層から支持されている。さらに2023年5月にリリースした、「リットリンク∞カード」があれば、カードを相手のスマートフォンにかざすだけで、簡単に情報を共有できる。
導入の背景と期待する効果
渋谷区では、公式ウェブサイト「渋谷区ポータル」や広報紙だけでなく、SNSなどさまざまな手段を用いて情報を発信している。複数の媒体を通じて多くの人に情報を届けることができる一方、各媒体を横断的に案内できていなかった背景から、ブランディングプロフィールツール「lit.link」を採用し、最新の区政情報にアクセスできるプラットフォームとして運用を開始した。
そして今回、TieUps協力のもと、渋谷区のデジタル化をリードする職員にデジタル名刺「リットリンク∞カード」を試験的に導入。区のさまざまな取り組みや情報をスムーズに共有することが可能な「リットリンク∞カード」の利用で、名刺交換の機会を最大限に活用して、効果的に区政情報の周知を行う。
渋谷区広報コミュニケーション課担当者は、「『lit.link』の導入で、情報を一元化し、区の最新情報を多面的にお伝えできるようになりました。また『リットリンク∞カード』は、スマートフォンをタッチするだけで、多くの情報をお伝えできる手段として画期的だと感じています。デジタル化を推進するにあたり、今後の職員の名刺のあり方についても議論していきたいと思います」とコメントしている。
「リットリンク∞カード」を試験導入した渋谷区の今後の展開にも注目したい。
リットリンク∞カード販売サイト:https://shop.lit.link/
リットリンク:https://lit.link/
(ソルトピーチ)