革新的なテキスタイルデザインを軸に、地域活性化に貢献し、日本の伝統技術や文化を未来に繋げるためのブランディング&コミュニケーションデザインに取り組んでいる「KAJIHARA DESIGN STUDIO」が、東京・南青山骨董通り近くに、日本の匠の技術を世界に向けて発信するためのサロン型ラボストア「SUPER ZERO Lab」を、2月20日(火)にオープンした。
用途に応じて店内をカスタマイズ
「KAJIHARA DESIGN STUDIO」「浅野撚糸」「矢橋ホールディングス」が協力し、日本のテキスタイルと文化の新たな発信地として運営する「SUPER ZERO Lab」。伝統と革新、多文化共生、地方創生の発展に貢献する新しい国際的交流スペースを提供し、100平方メートルの空間には、販売エリア、ショールームエリア、イベントエリアを設けて、それぞれの用途に応じてカスタマイズすることができる。
販売エリアでは、「浅野撚糸」の特殊撚糸工法で製造された「SUPER ZERO」糸を使用した製品や、
「矢橋工房」の漆器、無農薬食品などを販売。ショールームエリアでは、「SUPER ZERO」の糸や生地、日本建築の伝統技法や工芸品を展示し、商談や勉強会の場としても活用する。
イベントエリアでは、伝統と革新が融合した工芸品やファクトリーブランドの期間限定販売会、アート展などを開催。地方創生への貢献を目指していく。
サステイナビリティへの取り組みを強化
また、最高級合成皮革Ultrafabricsグループの廃棄素材を再利用したサーキュラーマテリアル「REDOW(リドウ)」を、試着室の壁面材料やクッションに使用し、CCF/サーキュラーコットンファクトリーが提供するサーキュラーコットンペーパーを下げ札やショッパーなどの販促ツールに採用することで、サステイナビリティへの取り組みを強化。
「SUPER ZERO Lab」はオープン後も、環境配慮型の材料や廃棄衣料品の回収プロジェクトと積極的にコラボレーションを進めていく。
新たなアパレルブランドもデビュー
さらに、「SUPER ZERO」の極みに挑戦するアパレルブランド「ASANO KANAKO KAJIHARA」の展開もスタート。
独自の撚糸技術と国内繊維工場とのコラボレーションにより、肌触りが良く上質なストールやタオル、その他アパレル製品を販売する。
加えて、「Spiber」が開発した微生物発酵プロセスによるタンパク質素材の糸「Brewed Protein」と「SUPER ZERO」の撚糸を組み合わせた新技術を取り入れた製品開発にも挑戦している。
国際的な交流の場としての機能も
「SUPER ZERO Lab」では、商品紹介に二次元コードを設置し、スマートフォンでスキャンすることで、製造情報を日本語、中国語、英語で閲覧できるようにし、国際的な交流の場としての機能を強化。海外からの訪問者に日本の文化や地方を紹介する。日本のテキスタイルと文化を発信する交流サロン「SUPER ZERO Lab」に足を運んでみては。
■SUPER ZERO Lab
住所:東京都港区南青山5丁目7-21 芥川青山ビル1F
HP:https://superzerolab.asanen.co.jp
Instagram:@super_zero_lab
(佐藤ゆり)