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環境にも配慮したエコ素材「ダイケンたたみボード」発売50周年。CO2の排出抑制に貢献

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大建工業は、畳床(たたみどこ)(※1)として使用される「ダイケンたたみボード」が、今年度「発売50周年」を迎えたことを発表した。

日本の畳文化の継承を陰ながら支える


「ダイケンたたみボード」とは、建築廃材や製材端材を原材料とする木質繊維板「インシュレーションボード」の用途の1つとして、畳床向けに同社が1973年より製造・販売するもの。

炭素貯蔵機能を有する木材を無駄なく有効活用したサステナブルな素材として、CO2の排出抑制に貢献しているほか、現在国内で流通している畳床の約7割のシェアを誇るなど、環境に配慮しながらも、伝統ある日本の畳文化の継承を陰ながら支えているロングセラー製品だ。

国内で流通する畳床の約7割に使用される

樹木はその成長過程で大気中のCO2を吸収し、炭素として木の内部に固定することから、木材でできたさまざまな製品には、炭素を貯蔵する働きがあるとされている。しかし、一定の役割を終えた木製品を廃棄して焼却した場合、貯蔵した炭素をCO2として大気中に放出することになるため、木材や木製品を焼却せず、出来るだけ長くマテリアル利用し続けることは、大気中のCO2削減につながり、気候変動の緩和にも貢献することになるという。

創業当時より、木材を貴重な資源として有効活用し、環境に配慮したモノづくりを展開している同社は、1958年、国内の建築業界で初となる、木材チップを原材料とする木質繊維板「インシュレーションボード」の製造を開始。当初は、吸音天井板や壁材用途としての販売からスタートし、その後「インシュレーションボード」ならではの特性を生かした用途展開として、1973年に「ダイケンたたみボード」を開発、発売。

そのクッション性、断熱性、軽量性や湿気の吸放湿性などの優れた性能に加えて、環境にも配慮したエコ素材であることから、多くの人から高い評価を得ており、従来のワラ床に代わる畳床素材としてロングセラーを続けている。現在では、国内で流通する畳床の約7割に「ダイケンたたみボード」が使用されるまでに普及し、今年度、発売50周年の節目を迎えた。

持続可能な社会の実現を目指す

「インシュレーションボード」は、たたみボードの他にも、養生材や緩衝材、床下地材など、現在さまざまな用途として販売しており、環境にやさしい木質素材として、炭素貯蔵に貢献し続けている。

2022年度の「同社インシュレーションボード年間販売量」を炭素貯蔵量に置き換えた場合「約11万3千t-CO2/年(※2)」となる。これは、日本人が1年間に排出するCO2量を2tとすると(※3)、年間で約5万7千人分のCO2排出量に相当する炭素貯蔵量となり、インシュレーションボードの高い環境貢献度を表している。

同社は今後も、木質素材における炭素貯蔵の役割を改めて広く訴求するとともに、時代のニーズに則した積極的な用途展開を通して、持続可能な社会の実現を目指していく。

炭素貯蔵機能で大気中のCO2削減に貢献する「ダイケンたたみボード」を、この機会にチェックしてみては。

※1 畳の芯材
※2 林野庁「建築物に利用した木材に係る炭素貯蔵量の表示に関するガイドライン」の計算方法に準じて算出
※3 参考:環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査(家庭CO2統計)」

(江崎貴子)

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