ガラス食器を中心とした輸出入貿易商社のJTCは、屋号を「GLASSBACCA」とし、飲み物・酒の体験価値を拡張するグラスを研究・開発している。
そんな同社は、酒類総合研究所と共同で開発した日本酒評価用標準化グラス「SAKE TASTING GLASS」の予約販売を開始した。
日本酒テイスティングのガイドとなるグラス
これまで世界中の日本酒の評価会では、さまざまな容器・グラスが使用され、日本酒の評価に対して基準が曖昧になる部分が多くあったという。
日本酒が世界酒になるにあたり、評価に一定の安定性を持たせる容器が必要だと考えた「GLASSBACCA」は、日本唯一の公的な酒の研究機関「酒類総合研究所」との共同研究により、日本酒テイスティングのガイドとなる特別なグラス「SAKE TASTING GLASS」を開発。グラスが変われば当然評価が変わるため、容器の基準を設け評価の信頼性をより高めることで、伝え手と飲み手を更に増やしていく役割の一つを果たすグラスとなっている。
日本酒品評会、酒蔵、日本酒イベント、飲食店のほか、日本酒を学ぶ人々など幅広いシーンで活用できる。
酒の量をコントロールしやすい設計
同商品の開発ポイントをチェックしていこう。
まず挙げられるのが、香りを確実に取れるフォルムとサイズだ。グラスのフォルムに膨らみを持たせることにより、香りの要素、味わいのボディ感をしっかり引き出す。
また、ヘッドスペースを取ることで揮発性分が取りやすくなり、細かな香りの要素を繊細に感じとれるようになっている。
また、サイズの大きいグラスはどうしても口に運ぶスピードのコントロールが難しく、毎回口の中に入ってくる酒の量が変わりやすい。そこで同商品は、グラスの口元を少し広げることによって、テイスティングする際に口の中に入ってくる酒の量をコントロールしやすい設計となっている。
グラスの口元の広がりにより、舌の手前に酒を落とし、舌全体で細かな味わいの要素をしっかり感じとれる。
これまでの日本酒グラスのイメージとは一線を画す同商品は、スワリングに適した高さにするため、グラスに脚をつけている。
スワリングをスムーズにすることで、ガラスの壁面に早く酒がつき、香りの成分をより早く感じ取れる。日本酒テイスティングのガイドになるべく、専門家たちの意見を集約し、再現しているそう。
予約販売を受付中
同商品の価格は、1,500円(税抜)。現在、同社の販売サイトにて6個セット9,900円(税込)にて予約を受付中だ。配達は、8月頃の予定。なお、卸販売は同社の契約問屋より8月頃から順次スタート予定とのこと。
この機会に「SAKE TASTING GLASS」をチェックしてみては。
GLASSBACCA:https://shop.glassbacca.com
JTC:https://www.glassbacca.com
(江崎貴子)