新江ノ島水族館では、4月19日(金)18時5分にゴマフアザラシの「ココ」が出産し、同館では初めてとなる赤ちゃん(メス)が誕生した。
また、同館では現在「新江ノ島水族館 20 周年特別展」も開催中だ。
「オガ」と「ココ」の赤ちゃん
ゴマフアザラシ(学名 Phoca largha 英名 Spotted Seal)は、オホーツク海やベーリング海で生活しているが、冬、流氷とともに南下し北海道沿岸までやってくる。
赤ちゃんの父親は「オガ」で、2023年4月に「ココ」との交尾を同園が確認、8月に「ココ」の超音波検査で胎子を確認していた。
アザラシの妊娠期間は約1年で、子育ては母親だけ行う。
そのため、同園は「ココ」が安心して出産・子育てに臨めるように、今年2月末には「オガ」をバックヤードへ移動した。
白い産毛は3週間でゴマ模様に
ゴマフアザラシの子育て期間は約3週間と短く、自然界では流氷の上で出産する。
生まれたばかりの赤ちゃんは、流氷の上での保護色となる白い体毛(新生児毛)に覆われ、2~3週間で親と同じゴマ模様の体色になる。授乳期間は3週間前後と短いが、母乳は脂肪分が多く、独り立ちするころには3倍近くも成長するという。成体の体長は160~170cm、体重は80~140kg。
4月22日(月)時点で赤ちゃんは体長79cm、体重約7.52kg。館内2F のアザラシプールで母親の「ココ」が子育てをしており、これまでのところ母子ともに健康だという。
しばらくは少し離れた場所から「ココ」と赤ちゃんを温かく見守ろう。ただし、子育ての状況から、バックヤードでの飼育になる場合もあるとのこと。
水族館20周年特別展を開催中
また、「新江ノ島水族館 20 周年特別展」が4月16日(火)~7月7日(日)の期間、開催されている。
新江ノ島水族館は、2004年4月のグランドオープンから今春で20周年を迎えた。今年度は「心からの感謝」をテーマに、展示やショー、イベント・プログラムが用意されている。
「新江ノ島水族館 20 周年特別展」では、20年間のあゆみを記録写真や動画で振り返るほか、相模湾大水槽とクラゲファンタジーホールでは、期間中毎日特別ショーを開催予定だ。
さらに、リニューアルオープンしたイルカショースタジアムでは、相模湾に浮かぶ江の島と富士山を背景にイルカショーを楽しめるのも大きな魅力!大型連休に親子で遊びに行くのおすすめだ。
新江ノ島水族館に足を運んで、かわいいゴマフアザラシの赤ちゃんの成長を楽しみに見守ってみては。
■新江ノ島水族館
住所:神奈川県藤沢市片瀬海岸2丁目19番1号
新江ノ島水族館サイト:https://www.enosui.com
(鈴木 京)