個性豊かな多くの宿泊施設などを運営するフォレストは、神奈川県湯河原町の温泉の発祥地である湯元通りに、アートギャラリー付の宿泊施設「湯河原リトリート円荘(enso)」を、4月26日(金)にグランドオープンした。
運営は、フォレストからの委託を受けたベモーレが担当している。
再生プロジェクトを経てオープンへ
同施設は、湯元通りにある築約100年の古民家(元:大観荘、現:湯もと小町館)が再生プロジェクトを経て、ギャラリーやイベントスペースなど、多様な機能を備えた宿泊施設として生まれ変わったもの。
多くの温泉旅館は2人以上での宿泊を前提としているが、同施設では1人旅の需要の高まりに応えるために、14室中12室がシングルルームとなっているのが特徴だ。
部屋はミニマルなデザインでありながら、寝心地を重視した大きめのベッドを備えているため、居心地の良い滞在ができそう。
ギャラリーやパブリックスペースも
アートギャラリーや、イベントやダイニングができるパブリックスペースも充実しており、施設内での交流が促されるように工夫されているため、1人旅において重要な要素に焦点を当てて、無駄が極力省かれている。
同施設には、1階に通りかかりに立ち寄れる憩いの場や、ガレッジセールなど直売所として貸し出せる「コミュニティーテラス」、演奏・身体芸術など多様な表現活動を鑑賞できる「オルタナティブスタジオ」、カウンターやテーブルほか立ち飲みスペースもある「ダイニングバー」、アート鑑賞を通して対話を楽しむ「アートギャラリー」も備えている。
さらに5月には、「ENSO KITCHEN」という宿泊者以外も利用できるダイニングバーを1階にオープン予定。同店では、地元の食材を利用した食事を提供する。
また、同施設オープンのこけら落とし展覧会として、小田原在住のアーティスト・中津川浩章氏の「記憶の森」展を6月23日(日)まで開催中だ。
同施設の宿泊者は、渡り廊下で繋がる「フォレストリゾート湯もと小町館」の源泉かけ流し温泉と、徒歩1分程度に位置するリニューアルした「ゆがわら水の香里」の温泉を利用することも可能だ。
温泉街ならではのゆったりとした空気の中で、アートと温泉をダブルで満喫できそう!
オープンしたばかりの施設に、のんびり1人旅に出かけてみては。
■「湯河原リトリート円荘(enso)」施設概要
住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上542-1
電車からのアクセス:JR「湯河原」駅→「不動滝または奥湯河原行き」バス乗車→「温泉場中央」バス停下車 徒歩1分
自動車からのアクセス:東名高速厚木IC~小田原厚木道路~真鶴道路~湯河原 ※併設の駐車場はないので、近隣の有料駐車場を案内
「湯河原リトリート円荘(enso)」HP: https://yugawaraenso.com
(鈴木 京)