東京電機大学(以下、TDU)は、理科や科学に興味がある小学生に向けた体験型ワークショップ「『TDU 社会・地域連携事業 公開講座 D-SciTechプログラム』~未来のエンジニアのために~」を、6月より開催する。
同ワークショップでは、原理などを学び、実験や工作を通じて理解する全14講座を開講予定。参加費は無料だ。
子どもに知識と体験の場を与えるワークショップ
同ワークショップは、小学生の子どもたちに「理科や科学をもっと好きになってもらいたい」「“未来のエンジニア”という夢も抱いてもらいたい」という思いから、TDUが昨年度よりスタート。子どもたちにとって、知識を得るだけでなく、実践的な「体験」もできる場とすることを目的としている。
講師は、TDUの教員や協力企業のエンジニア。子どもたちは、原理や仕組みを学びながら、実際に手を動かして理解する実験・工作に取り組む。
昨年度は、すべての講座が満員となるほど好評だったという。
協力企業5社を迎え全14講座を展開
今年度は、名称も新たに、6~10月において全14講座を開講予定。
昨年度2社だった協力企業は、日産自動車をはじめ、静電気の専門メーカーとして“イオン・コロナ・プラズマ”による素材の高機能化に取り組む企業、顧客の抱えるさまざまな問題を「技術」と「開発力」で解決する専門技術商社、金属プレス加工で高い技術力を誇る足立区の企業、ロボット開発などを手がけるTDU発ベンチャー企業の5社となった。
同ワークショップでは、各企業の専門分野を学べるプログラムを用意。プログラムの主なテーマは、「クロマトグラフィー」「静電気とプラズマ技術」「CO2排出量とクリーンエネルギーの関係、電気自動車の仕組み」「ロボットの製作とコンテスト」だ。
イベントプログラムをチェック
現在予定されているイベントプログラムを簡単に紹介しよう。
現在予定されているイベントプログラムを簡単に紹介しよう。6月15日(土)のTDU理科実験教室では『色はどうなっているのか見てみよう』、
8月1日(木)のTDU理科実験教室では『マヨネーズって何からできてる? 油と水は混じらない?』、6月22日(土)と7月27日(土)のTDU電子工作教室では『電気の基礎講座+ブレッドボードで電子回路製作!』を実施。
また、6月29日(土)はTDUと春日電機による『電気の「不思議」を学ぶ!静電気や放電プラズマについて学ぼう!!』、7月13日(土)はTDUと日産自動車による『電気自動車について学ぼう!+モデルカーを充電して走らせよう!』、7月20日(土)はTDUと立花エレテックによる『技術商社の仕事って?「エンジニアリング」で環境負荷低減に貢献する取り組みについて知ろう!~社会から求められる“開発力”と“提案力”~』などの連携講座があるため、併せてチェックしてみて。
さらに、TDUロボット教室『ロボットを作ってみよう!作ったロボットでコンテストに挑戦!』では、8月22日(木)・23日(金)のいずれかでロボットを制作し、9月7日(土)にロボットを披露するコンテストに参加する計2日間の連続講座も展開される。
このほか、親子電気教室やTDU学生による体験型講座など、多彩な内容が予定されている。
TDUの地域連携活動
TDUは、「地域連携活動」において、地域交流を支援するとともに、行政や各種団体と密な連携を図り、地域に根ざした大学を目指している。
子どもたちに「ものづくりの面白さ」を伝える実践教育への取り組みもその活動の1つ。TDUの教育・研究の特色を生かし、地域と力を合わせて未来の技術者の育成をサポートしている。
今回紹介したワークショップのほかにも、小中学生を対象とする電子工作教室や科学実験教室などを数多く開催。TDUは「ものづくり」の楽しさだけではなく、「なぜ?」「どうして?」と探求することの大切さも伝えている。
実践を踏まえた学びを通じて、理科や科学の面白さを感じられそうなワークショップをチェックしてみては。
■「『TDU 社会・地域連携事業 公開講座 D-SciTechプログラム』~未来のエンジニアのために~」概要
開催期間:6~10月予定
開催場所:東京電機大学 東京千住キャンパス
住所:東京都足立区千住旭町5番
対象:小学3~6年生 ※対象学年は各回により異なる
参加費:無料
URL:https://www.dendai.ac.jp/news/20240515-02.html
(Higuchi)