「餌」と「飼育方法」にこだわったおいしい卵を届ける、さかもと養鶏は、江戸時代の商家の街並みが残る奈良県五條市の新町通で、新鮮卵や卵の加工品の魅力を伝える無人カフェ「一ツ橋出張所」を開業する。
プリンやプリンアイスなどを販売
「一ツ橋出張所」が店を構えるのは、重要伝統的建造物群保存地区である新町通で約100年続いた「餅商一ツ橋」の跡地。チャレンジショップとして2年間限定での出店となる。
同店では、卵のスイーツとして、白鳳卵(はくほうらん)を使ったプリンや、まち歩きを楽しんで貰いながら食べられるプリンアイス、片手で食べられるエッグタルトのほか、スイーツに合わせて楽しめるドリンクを販売予定だ。
また卵を楽しむアイテムとして、新鮮卵「白鳳卵」や、自社オリジナルの無添加マヨネーズ、こだわりの醤油など、手土産にも喜ばれている商品の販売を予定している。
店内は無人で、ショーケースに並んだ商品を選択し、精算機(現金のみ)で支払う形態を取る。店内のテーブルで食べるのはもちろん、街の散策を楽しみながらの食べ歩きにもぴったりだ。
食品ロスの低減にもつながる
同社のスイーツや加工品は、卵のロスを減らしたいという想いから誕生している。中でも全卵を使用する加工品は、さらにロスを減らすことが可能になるという。
「一ツ橋出張所」で販売するエッグタルトには全卵を使用しており、同社の卵のおいしさをしっかり味わえると共に、食品ロスの低減にもつながっている。今後は季節のコンフィチュールを入れたものや、野菜やベーコンを使ったキッシュ風などバリエーションも計画中だ。卵を使ったおいしいスイーツを楽しむことが、SDGsのひとつでもある食品ロスの低減につながっていることを知ってもらいたい、と考えているという。
お菓子を通じてつながることができる場所へ
同社は亡き父の後を継ぎ、姉妹で養鶏場を経営。「おいしいたまごは健康な鶏から」をモットーに、オリジナル配合の餌や徹底した体重管理など、鶏の健康管理にこだわることでコクと甘みがあり、臭みがないたまごを作っている。
無人カフェ「一ツ橋出張所」の位置する五條新町通りは、古い街並みを楽しめる観光スポットであり、地元の人が住んでいる場所でもある。
観光客だけでなく、地元の人も気軽に楽しんでもらえるよう、平日でも運営できる形態として「無人カフェ」というスタイルで営業することとなった。観光客と地元の人が寄り合い、卵を使ったお菓子を通じてつながることができる場所になれば、と思っているそうだ。店頭の外観も、美しい街の景観に溶け込むような装飾を目指しているという。
さかもと養鶏の無人カフェ「一ツ橋出張所」をチェックしてみては。
■さかもと養鶏 一ツ橋出張所
住所:奈良県五條市五條1-3-1
業態:イートイン・テイクアウト(精算機による無人営業)※チャレンジショップ「餅商一ツ橋」に出店
6月1日(土):プレオープン10:00~16:00
6月2日(日):オープン10:00~16:00 ※時間は変更になる場合がある
さかもと養鶏:https://sakamoto-yokei.com
(江崎貴子)