創業1887年より地元静岡県浜松市に根付く菓子屋として、菓子製造販売を手掛ける春華堂は、2005年に開業した「うなぎパイファクトリー」が来場者数1,000万人を迎えることを記念し、6月1日(土)に「うなぎパイファクトリー 入館者1,000万人達成記念セレモニー」を実施した。
新しい文化やスタイルを発信
浜名湖名産「うなぎパイ」を始め、菓子職人の手わざにこだわった和洋菓子を届けている春華堂は、2005年にはうなぎパイの工場見学ができる「うなぎパイファクトリー」を、2014年には「浜北スイーツ・コミュニティnicoe(ニコエ)」を開業し、お菓子や食を通した学びの場として新しい文化やスタイルを発信。
2021年4月には浜松いわた信用金庫との協業で複合施設「SWEETSBANK(スイーツバンク)」を開業し、人と地域を結ぶ場として喜んでもらえるようチャレンジしてきた。
うなぎパイファクトリーは「地元に再び活力を注ぎたい」という想いと、創業時から大切にしてきた「お菓子を通じて人々を喜ばせたい」という信念のもと、職人とのふれあい”をコンセプトに2005年にオープンし、今では年間来場者数70万人を超える施設となった。今回のセレモニーでは、浜松市・中野祐介市長も参列し、市長は産業観光施設としての発展に向け祝辞をおくった。
「巨大うなぎパイ」をプレゼント
記念すべき1,000万人目となった、茨城県から浜松市に観光で訪れた家族を迎え、セレモニーを開催。
記念品として、浜松市が出荷額1位となり浜名湖を代表する「ガーベラ」で彩られた花束、1,000万人達成記念で作られた重さがうなぎパイ約30本分の「巨大うなぎパイ」、浜名湖かんざんじ温泉のホテルウェルシーズン浜名湖の宿泊券、そしてうなぎパイキャリーケースをプレゼントした。
工場見学のパイオニア的な存在
今でこそ当たり前となった工場見学だが、オープン当時は未だ実績のない時代で、同ファクトリーはまさに工場見学のパイオニア的な存在。ガイドツアーの他に、カフェや売店、移動販売車もあり、2010年に経済産業省主催の産業観光推進有識者会議にて成功している産業観光施設のモデルケースの1つとして取り上げられたという。
初年度の集客目標は年間10万人であったが、来館者は右肩上がりとなり42万人が来館。2017年度には、大河ドラマ『おんな城主 直虎』の影響もあり、来館者数は過去最高となる70万人を突破し、浜松の産業観光を代表する施設にまで成長した。
そして今年6月、累計来場者数が1,000万人を突破し、その翌年の2025年には開業20周年を迎える。今回の1,000万人達成をスタートラインに、今後も多くの人にうなぎパイと笑顔を届けられるよう、そして日本を代表する産業観光施設としてうなぎパイファクトリーでしかできない体験を今後も提供していき、浜松市の発展に貢献していく。
1,000万人達成記念セレモニーを開催した「うなぎパイファクトリー」を、この機会チェックしてみては。
■うなぎパイファクトリー
住所:静岡県浜松市中央区大久保町748-51
うなぎパイファクトリー:https://www.unagipai-factory.jp
(江崎貴子)