月齢に合わせて交換できる知育玩具が使い放題のサブスク「Cha Cha Cha」を展開する「自立の」が、障がいがある子どもたちに携わる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士へおもちゃの無償提供を実施。子どもの障がいや性格に合わせて適切なおもちゃを選定し、運動神経や知育の発達を促す。
安心して遊べるおもちゃのサブスク
知育玩具が使い放題のサブスク「Cha Cha Cha」は、子どもの成長に合わせておもちゃプランニングをし、定期的に届ける定額制サービス。おもちゃは有名ブランドやキャラクターものはもちろん、学研ステイフルが監修していることもあり、安心して子供に楽しんでもらえるのが特徴だ。
3カ月〜6歳を対象とし、子どもには気にせず思いっきり遊んでほしいとの思いから、紛失や破損・汚れの際の弁償は必要なし。おもちゃカタログ(オンラインもあり)から好きなものを選ぶだけでOKだ。おもちゃのラインナップも豊富で、「次借りるおもちゃは何にしよう?」と親子でワクワクできるような内容になっている。
知育玩具やおもちゃは必要不可欠
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は、医療や福祉の現場で活躍するリハビリテーションの専門職。専門領域や関わる障がいの種類、リハビリの内容はそれぞれ異なるが、障がいがある子どもたちへのアプローチとして、知育玩具やおもちゃは必要不可欠。
とはいえ、リハビリや業務で使うおもちゃの多くは現場に関わる従事者が自腹で工面していることが多く、予算の都合上安価なおもちゃばかりになってしまうことが多くあるとのこと。また、預ける親は家や施設でも良質な療育環境を求めているが、従事者が自費負担しなくてはならないため、ギャップが生まれている現状もあるそうだ。
障がいやタイプによって適切なおもちゃを選定
予算が限られているため、おもちゃが画一的になってしまうことや、預ける保護者とのギャップが生まれている点、そして現場従事者にとっておもちゃを選定して購入するという負担が大きいといった問題に着目し、おもちゃのサブスクサービス「Cha Cha Cha」では、障がいのある子どもたちに携わる言語聴覚士、作業療法士、理学療法士に、業務やリハビリで使うおもちゃを無償で提供する取り組みをスタート。
知育玩具には手や足、身体を動かすことで運動神経の発達を促すだけでなく、好奇心や探究心を刺激する効果もあり、子どもの能力を引き出す力がある。同サービスには500種類ものおもちゃのラインナップがあるので、子どもの障がいやタイプによって、適切なおもちゃを選定して提供できるのも強みの一つだ。
現場の声
現場では、言葉治療こととい 言語聴覚士・三浦なおこ氏が、「これまで特別支援学校や病院、大学等で勤務してきた経験がありますが、言語発達を促進させる上で、玩具選びはとても大切だと感じています。訓練を提供する側も受ける側も、安心安全、そして効果的な玩具を通して子供達の健やかな発達が育まれていくと実感しています(後略)」とコメント。
いわたコトバのそうだん室 言語聴覚士・岩田よしき氏は、「レンタルできるおもちゃの種類が多くて子どもたちと一緒に楽しく選んでいます。ただ遊ぶだけではなく、学ぶこともしっかり考えられたおもちゃが多いので『言葉を伸ばしたい』『発達が気になる』というお子さんにぴったりです。購入しようか迷っていたおもちゃもレンタルして遊ぶことができるのがとてもありがたいです。おもちゃの交換も簡単にできるので、おもちゃを買いにいく負担がなくなりました」と語っている。
今後もおもちゃの無償提供を実施
文部科学省「日本の特別支援教育の状況」によると、義務教育段階の全児童生徒数989万人のうち、4.2%にあたる約41万7千人が、障がいにより特別な支援を必要としている特別支援教育の対象となっている(※)。この数は年々増加傾向にあるため、今後も早期から障がいのケアを行っていくことが重要だという。
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士に障がいに合わせた適切な療育を行ってもらうべく、今後も同サービスではおもちゃの無償提供という形で療育現場をサポートしていくとのことだ。
この機会に、「自立の」の活動や、おもちゃのサブスクサービス「Cha Cha Cha」に注目してみては。
Cha Cha Cha:https://chachacha-toy.com
自立のHP:https://syuro-shien.co.jp
(※)文部科学省 日本の特別支援教育の状況について(PDF):https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2019/09/__icsFiles/afieldfile/2019/09/24/1421554_3_1.pdf
(佐藤ゆり)