フリースクールまいまいは、夏の子ども向け企画として、8月11日(日)~13日(火)に「キャンプin大島」を開催する。
参加対象者は、小学校5年生以上中学生まで。キャンプに行きたいこと、スタッフの話を聞けること、集合場所まで来られるエリアの人であることが条件だ。
東京アイランド“大島”で自然体験
都心から120km南の洋上に浮かぶ大島は、ハワイ島と同質の火山島。火山から流れ出た黒い溶岩が海岸まで小さく形を変えながらたどり着き、独特な黒い砂浜を作る。
海からそびえたつ山のふもとにある森のキャンプ場では、星降る夜空を見上げ、波の音を聞きながら心地よい疲れを感じて眠る体験をする。
便利な生活のなかで忘れがちな、地球や宇宙に対する繋がりの感覚を味わえる濃厚な3日間を都会の子どもに提供すべく、普段は居場所を運営するフリースクールまいまいが長年の経験を基に開催する。
大島はフリースクールまいまいのホームグラウンド
「TOKYO ISLANDS」という呼び名はご存知だろうか。島しょ地区の昔からの呼び名は「伊豆諸島」だったが、ここ10年ほどは「TOKYO」の島だということを全面に押し出してPRしている。その中でも、本土に最も近く位置するのが大島だ。
フリースクールまいまいは、この大島の地で2022年から活動を継続し、毎年都会の子どもを呼び寄せてキャンプを実践してきた。
同法人が場所を移して活動を再開した今、拠点は渋谷になったが、キャンプは毎年島に行く予定となっている。2023年には新島を旅先にしたが、今年はホームグラウンドにてキャンプを実現する。
みんなで協力しながら住処作りや食事作り
島はその周りをぐるりと海に囲まれているため、出帆港が二つあって、その日の風と海の状況によって使い分けられている。泳げる海岸もそれと同じ理由で、当日の判断になるが、比較的いつも波穏やかな海水浴場で水中眼鏡ごしに魚を見ることができる。
キャンプ場に着いたら、まずすることは「住処作り」。快適な寝床を作るために大人も子どもも協力する。
そして、夜ご飯も自分たちの力で作り上げる。しっかり火の世話をしてちょっとおこげのついたご飯、そこに乗せるのはデコボコした野菜がよく見えるあつあつのカレー。付け合わせにはキュウリやトマトを。普段苦手と思っている野菜がおいしく感じられるかもしれない。
大自然に包まれて心地よく眠りに落ち、鳥とセミの合唱で目を覚ましたら、テントをたたみ、自分たちの荷物の整理。食後は調理場もきれいに片づけ、朝の散策へ。地球のダイナミックな姿を感じ、発見を楽しもう。
そして、昼過ぎには帰りの船に乗るが、島周辺の青い海と島影を見るのも素敵な瞬間だ。波静かな東京湾内に入ったら、キャンプの振り返りワークショップ。共に過ごした友達との距離がぐっと縮まる。
顔合わせとして説明会も開催
キャンプ本番での初めての顔合わせは、お互いに少し緊張するはず。そんな緊張を少しでも和らげるため、事前の説明会を7月27日(土)に実施する。
参加者やキャンプリーダーの自己紹介、そしてキャンプの流れや注意事項の説明、見られる景色などの案内がある。本番の日が待ち遠しくなる大事な時間だ。説明会へは、保護者にも同伴してもらう。
「キャンプin大島」に興味がある人は、公式サイトで詳細をチェックしてみて。
■キャンプin大島詳細
開催期間:8月11日(金)21:00~13日(火)17:30
集合場所:竹芝桟橋 東海汽船船客待合所内
参加料金:小学生26,000円、中学生30,000円
公式サイト:https://irukayainfo1.wixsite.com/home/s-projects-side-by-side
(佐藤 ひより)