セキュアは、イオンモールと協働で、最新のデジタル技術を活用した完全レジレス・無人店舗の実証実験を「イオンモール羽生」にて今秋から1年間の予定で実施する。
実証実験実施の背景
近年、人手不足の状況は深刻化しており、大きな社会問題になっている。
店舗では営業時間の短縮やセルフレジなど様々な取り組みが行われているが、人手不足の問題は、既存の店舗運営に対しマイナスの影響を与えるだけではなく、小規模小売業者やスタートアップ企業による新たなチャレンジを止めてしまうことにも直結する。
セキュアとイオンモールは、人手不足の解決手段の一つとして、セキュアが展開するレジレス無人店舗「SECURE AI STORE LAB 2.0」の技術を活用し、無人店舗の実証実験を実施する。
レジレス無人店舗「SECURE AI STORE LAB 2.0」
「SECURE AI STORE LAB 2.0」は、決済、棚割りの解析など最新テクノロジーで未来のショッピングを体験できるレジレス・無人化店舗だ。また、AIを活用した「実証実験」が行える研究所でもある。各種の流通小売企業に先駆けて実験店舗をつくることにより、導入しやすい適正価格で無人店舗の設備を開発できるノウハウを獲得することを目的としている。
セキュアは、AIを活用して在庫を把握し、消費者が興味を持ったものの購入に至らなかった商品の分析など、マーケティングにも活用できるようなソリューションの開発・提供を目指している。
「SECURE AI STORE LAB 2.0」を活用することで、企業やメーカーは無人店舗に商品を陳列するだけで商品の販売が可能になる。遠隔地の特産品や限定商品の販売、地場企業や地域のスタートアップ企業の生産品など、販売員の手配や会計対応がネックとなって実現が難しかった商品販売が可能となり、消費者・企業の双方に大きなメリットをもたらす。
消費者が完全レジレスを体験、有効性の検証も
今回の実証実験では、ショッピングモール内で無人店舗を営業することで、完全レジレスの買い物を広く消費者に体験してもらい、その有効性についての検証も行う。
検証する内容は、「ショッピングモール内での無人店舗の有効性」「ショッピングモール内店舗の新たな販売方法の有効性」「外部企業による短期間での販売の有効性」「地元小規模小売販売者の販売・PRの有効性」「販売可能商品の検証」だ。
今後の展望
今後は、実証で得られた経験やデータを基に、商業DXを推進し、より便利でスムーズな販売システムを構築する。
また、店舗運営の問題解決や新たな運営方法の創出に留まらず、地域で活動する小売業者がイオンモールで事業活動を行う機会を創出し、より活性化された地域・社会づくりに貢献する構えだ。
両社は、無人店舗運営を通じて、小売業界の人手不足解消に寄与するとともに、安心安全でスマートな社会作りへ邁進していくとしている。
セキュアについて
セキュアは、「AI×セキュリティで新しい価値を創る」をビジョンに掲げ、入退室管理システムや監視カメラシステムに、AI(画像認識)技術を掛け合わせた付加価値の高いセキュリティソリューションを提供している。中小から大手企業まで過去10,000社以上の導入実績があり、性能・コスト・安定性を考慮したシステムの設計や設置環境までの最適化をサポート。あらゆる空間の安心・安全と最適なソリューションを提案している。
最新テクノロジーを活用した完全レジレス・無人店舗で、未来のショッピング体験をしてみては。
■実証実験概要
期間(予定):2024年秋~1年間
場所:イオンモール羽生 2階 232区画
住所:埼玉県羽生市川崎2丁目281−3
営業時間:10:00~21:00
※本記事に記載されている会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
(Higuchi)