茨城県つくば市の取り組みに注目!令和6年度こどもMaaSサービス実証実験を行うこと、新たに「つくば科学教育マイスター」が誕生したことについて、それぞれ詳しく見ていこう。
令和6年度こどもMaaSサービス実証実験
つくば市は、「つくばスーパーサイエンスシティ構想」の下、自家用車に頼らなくても移動できる街の実現を目指している。この度、つくば市、東海クラリオン及びJAXAの3者は、子育て世代向けサービスとして、ペデストリアンデッキに接する施設を低速自動走行モビリティで結び、こどもの安全な移動を支援する「こどもMaaSサービス」の実証実験を実施する。
実験では、こどもを乗せて、低速自動走行モビリティ「YADOCAR-iドライブ」で自動走行(レベル2)の実証実験を行う。同時に、JAXAが研究開発に取り組むセンチメータ級測位補強信号を活用した高精度単独測位「MADOCA-PPP」をYADOCAR-iドライブに適用することで、測位の精度向上と高速化を実証する。
日程は、9月30日(月)~10月9日(水)の10時~18時。10月7日(月)は運休となる。場所は、つくばセンター地区ペデストリアンデッキ。停留所1がトナリエ前、停留所2がBiViつくば前、停留所3がエキスポセンター前。
子育て世代には耳寄りなニュースだ。
新「つくば科学教育マイスター」誕生
つくば市では、市内の大学及び公的研究機関等に所属し、市内における科学教育に関し顕著な功績のあった人を顕彰するため、「つくば科学教育マイスター」として認定する制度を設けている。この度、認定第7号として、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構の青木優美氏(ゆーみるしー)に対し、認定書の交付を行った。
今回の認定により、女性初の「つくば科学教育マイスター」の誕生となる。専門は、宇宙の法則を数式で表す学問・素粒子物理学で、認定式では空から降ってくる素粒子を検出する霧箱実験を披露した。
青木氏は普段は、サイエンスカフェのファシリテーターや、出前授業「KEKキャラバン」での実験教室、講演などのさまざまな活動をいている。
青木氏は今後、科学教育マイスターとして活動していくことについて、「年齢や障害の有無に関わらず、誰もが科学に好奇心を持てる場づくりをしていきたい。研究学園都市のいろいろなステークホルダーとの繋がりを活かし、科学の楽しさと市民をつなぐのりしろの役割を担っていきたい」と抱負を語った。
11月9日(土)にはつくばカピオで開催される「つくば科学フェスティバル」会場内で、「つくば科学教育マイスター」による実験教室を実施予定。「つくば科学教育マイスター」として初めての活動となる。
つくば科学教育マイスターの今後の活躍を期待してみて!
つくば市公式サイト:https://www.city.tsukuba.lg.jp/shisei/torikumi/21948.html
(suzuki)