無花果グループが運営する岡山県の無花果高等学園は、通学にかかる学費の一部を減免する制度を導入する。また、入学金が免除となる早期入学者特典も用意されている。
制度制定の背景
2023年10月に発表された文部科学省の最新の統計(※)によると、コロナ禍による生活環境の変化を一つの要因とし、不登校の児童生徒の人数が過去最多となった。高等学校における不登校児童生徒数は60,575人で、前年度から9,590人(18.8%)増加し、在籍児童生徒に占める割合は2.0%(前年度1.7%)となっている。
不登校児童生徒の増加に伴い、通信制高校を選択する生徒が増えているが、公的支援は乏しく、経済的な理由で進学を断念する人もいるそうだ。無花果グループが無花果高等学園や無花果もえぎフリースクールの運営をおこなうなかでも、満足の声が多数届く一方で、費用の面でスクールの利用を断念する声も聞いてきたという。
このような状況を鑑みて、無花果グループでは、無花果高等学園への特待生制度の導入や無花果もえぎフリースクールの一部無償化を通し、家庭の経済事情に関わらず教育を受けられる環境の整備を行ってきた。
そして今回、無花果グループ独自の通学にかかる学費の一部減免制度を導入し、子どもたちに「“よい教育”をとどける」ことを続けていく。
無花果高等学園について
無花果高等学園は、週1日以上の通学とレポート学習により、高校卒業資格が取得できる通信制サポート校(学習等支援施設)。2022年4月に岡山市にて岡山キャンパスが、2022年9月に津山市にて津山キャンパスがスタートした。
「一人でも、みんなでも」「好きでも、嫌いでも」「あっても、なくても」の3つのコンセプトを大切に、生徒の希望する今や未来の実現に向けてコースを提供している。
制度概要
無花果高等学園への通学にかかる学費の減免制度と早期入学者特典の対象者は、無花果高等学園へ2025年度に新入学・転入学・編入学の出願をした人。
減免額は全世帯一律で、サポート校にかかる学習指導料が72万円+税となる。支給方法は、入学後に請求される学費の金額が、減免した金額で請求される形だ。学費は、4月に請求・納付の予定となっている。
申請方法は、願書提出の際に、無花果グループ減免制度書類を無花果高等学園へ持参する。書類は、資料請求をした際に届く資料セット内に同封されている。入学希望の人は、公式LINEもしくは電話にて問い合わせよう。9月25日(水)から入学希望者を募集している。
また、10月20日(日)まで(本決定期日11月30日)、もしくは12月20日(金)まで(本決定期日12月24日)に願書を提出すると、早期入学者特典として入学金が免除となる。
採用の結果については、減免制度申請後1ヶ月以内に伝えられる。なお、特別な支援を受けている人や、住民税非課税世帯等の人は相談を。
詳しい情報は、無花果高等学園のホームページで確認できる。
個別相談受付中
無花果高等学園では、開校日は毎日個別相談を受け付けている。個別相談では、無花果高等学園への通い方や過ごし方だけでなく、減免制度に関する質問や不安などにも詳しく答えてくれる。
個別相談の申し込みは、無花果高等学園公式LINEにて受付中だ。
無花果高等学園代表のメッセージ
無花果高等学園の代表の中藤寛人氏は、以下のようにコメントしている。
「高校生一人ひとりにとっての送りたい高校生活をより丁寧につくっていくために、無花果ではやむをえず2025年度入学より学費を上げて生徒募集をしていた状況にありました。この変更により、今年度は特に『学費が理由で入学が難しいかも…』という声を多数いただいており、私たちとしてもつらい状況が続いていました。
そんな中、この度たくさんの方々のご協力を受け『昨年度と同程度の金額にて入学ができる学園で在りたい』との想いを叶えられる制度を実現することができました。
全国の多様な方々と一緒に、これからも『今や未来に求められる学校』を温かくつくる存在として在り続けます。
岡山県に無花果があってよかったと思っていただけるような、そんな素敵な学園を今後ともつくってまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。」
無花果高等学園の取り組みに注目だ。
無花果高等学園HP:https://1ziku.jp/school
無花果高等学園LINE:https://lin.ee/Jv9LLhO
※令和4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について https://www.mext.go.jp/content/20231004-mxt_jidou01-100002753_1.pdf
(yukari)