MotionGalleryが運営するクラウドファンディング・プラットフォームにて、静岡市のミニシアター「サールナートホール/静岡シネ・ギャラリー」へ、新しいデジタル映写設備を導入するためのプロジェクトが10月17日(木)より始まった。
同プロジェクトは、全国興行生活衛生同業組合連合会によるミニシアターを対象とした支援プロジェクト「#ミニシアターへ行こう」の一環。新潟県上越市の映画館「高田世界館」に続く、第二弾のプロジェクトだ。11月には、青森県青森市の「シネマディクト」による第三弾の実施を予定している。
プロジェクトの背景と目的
映画館に必要なもの、それは何と言っても映写機。かつてのフィルム映写機は、映写技師が一台ごとにある個性や癖を把握し、機嫌を取りながら調整修理を重ねて、何十年も使い続けていくものだったそう。
しかし現代のデジタル映写機は、どれだけ機械と仲良くなって長く使おうとしても、保障期限や修理部品の在庫の問題で活躍できる年数に限りがあるという。
「サールナートホール/静岡シネ・ギャラリー」では、2013年に3スクリーンへ3台のデジタル映写機を導入したが、10年が経過して保障期限が切れてしまった。上映トラブルの発生頻度や深刻度も高くなり、「次にトラブルがあったらもう直らないかもしれない」という状況だという。
2023年の年末に、3つのスクリーンの1つ「ギャラリー1」の映写機が新モデルに更新されたが、非常に高価なためその1台が限界だったそう。今回のプロジェクトでは、同館の最大スクリーンである「1Fホール」に新しい映写機を導入することを目指している。
プロジェクト概要
同プロジェクトの目標金額は1,000万円。
集まった資金は、自己資金500万円と合わせ、バルコ社製の新規映写システム導入経費、Dolby製シネマプロセッサー導入経費、工事費、リターン制作費、MOTION GALLERY手数料に充てられる。
支援金額は3,000円~100万円。リターンは、過去に上映した作品のチラシやポスター等を無料提供する限定イベント「蔵出し感謝祭」への参加権や、SNSに投稿してきた上映作品紹介の文章を収録した文庫サイズの冊子「SNS文庫」、1作品を貸切で観られる「シネ・ギャラリー貸切鑑賞」、「年間フリーパス」などが用意されている。
同プロジェクトは、2025年1月9日(木)まで実施され、2025年2~3月に1Fホール映写機更新および返礼品を発送予定だ。
「静岡シネ・ギャラリー」について
1995年4月創立のサールナートホールは、2025年で創立30周年を迎える静岡市の文化施設。2003年12月に館内の一部を改装し、静岡市唯一のミニシアター「静岡シネ・ギャラリー」をオープンした。
以来20年、作品の公開規模や動員数だけにとらわれず、良いと思った映画、届けたいと思った映画を年間180本以上独自に編成、上映している。
また、監督や俳優を招いた舞台挨拶、作品内容の理解が深まるセミナーやトークショー、地元の団体・店舗・学校などとタイアップした関連イベントなど、「映画鑑賞+α」の体験ができる企画も定期的に実施。
こうした活動により、10月現在、年間会員制度「シネ・ギャラリー会員」に毎年3,500~4,000名が入会するなど、多くの映画ファンや地域の人々に支えられてきた。
この機会に、世界中の素晴らしい映画の数々を上映する「サールナートホール/静岡シネ・ギャラリー」の映画鑑賞環境を維持していくために支援してみては。
■サールナートホール/静岡シネ・ギャラリー
住所:静岡県静岡市葵区御幸町11-14
公式サイト:http://www.cine-gallery.jp
公式X:https://x.com/Sarnathhall
MOTION GALLERY:https://motion-gallery.net
プロジェクト名:映画館「サールナートホール/静岡シネ・ギャラリー」のこれからのために!新映写機導入プロジェクト
(Higuchi)