いしかわ「第二のふるさと」推進実行委員会は、12月4日(水)の19:00~20:50に、いしかわWORK&暮らし方セミナー第2回「いしかわの文化を未来につなぐ。伝統工芸ビジネスと地域PR・ブランディング」を開催する。
石川県の伝統工芸の現状
石川県は、江戸時代に花開いた加賀百万石文化が、今なお息づく文化県だ。国指定の伝統的工芸品を10品目、県指定などその他の工芸品を26品目有し、輪島塗、山中漆器、九谷焼、加賀友禅等、多くの伝統工芸の技が受け継がれている。
その一方で、伝統的工芸品産業振興協会によると、全国的に国が指定している伝統的工芸品が今年10月時点で243品目あるが、これらの生産額や従業者数は減少傾向にあるという。
こうした状況を受け、石川県では伝統工芸の技を継承する育成制度、インバウンド需要や海外展開に積極的に取り組んできた。
そのような中、1月の能登半島地震、9月の能登豪雨災害は、伝統工芸の現場に甚大な被害をもたらした。未だ被災地を中心に厳しい状況は続いているが、そこから新たな可能性を探る動きとして「伝統工芸の未来に向けて何ができるか」といった議論は県内各地で活発になっており、そこに様々な視点を持ったIターン・Uターン人材の人々が果たす役割も大きくなっている。
セミナー開催への思い
石川県への移住・交流人口の拡大を推進するいしかわ「第二のふるさと」推進実行委員会は、Iターン・Uターンを踏まえ、様々な切り口から石川県の魅力の情報発信を行ってきた。
今回開催されるセミナーは、「いしかわの文化を未来につなぐ。」をテーマに、工芸とビジネスを繋げる工芸ディレクターと作品の魅力を発信するプロフェッショナルが、クリエイターとPR・ブランディングの双方の視点から語り合うトークイベント。
「伝統工芸を暮らしに活かすには?」「どうしたら仕事やビジネスにつながる?」「地域の伝統文化を世界に発信していくには?」といった疑問に答えるほか、石川県の紹介・サポート情報など、石川県への移住や起業に関心がある人への情報提供や、交流会(質問コーナー)などが行われる。
セミナー概要
セミナーは、伝統工芸ビジネスや地域のものづくり、地域のPR・ブランディングに興味がある人、石川県でクリエイティブな仕事がしたいと考えている人におすすめ。
オンラインとオフラインで開催され、参加費は無料。オンラインの申込締切は12月3日(火)の23:59まで。
オフラインの参加条件は、石川県内に移住・起業を考えている人。セミナー観覧希望の申込締切は、11月15日(金)の23:59まで。定員15名で、最小催行人数は7名。申込多数の場合は抽選となり、最小催行人数に満たない場合は、オンラインのみの開催となる場合がある。
開催場所は金沢市尾山町で、場所の詳細は参加決定者に連絡が届く。旅費・交通費は各自での負担となる。
トークコーナーの内容
トークコーナーでは、工芸ディレクター・原嶋亮輔さん、PRとブランディングを専門とする手島シークリンデさんが登場。
千葉県出身の原嶋さんは、現在金沢市を拠点に、工芸・工業の作り手と協同し様々な素材・手法を合わせたデザイン、商品開発に取り組んでいる。また、古道具や古民芸をテーマに、石川県の工芸職人の技を現在の暮らしの感覚に合わせた作品として、国内外に発信している。
原嶋さんは、「伝統工芸の魅力を世界へ。工芸ディレクターになるまでと地域に“今”大切なこと」をテーマに、千葉から金沢へと移住してから現在の仕事につくまで、伝統文化と持続可能な作品づくりについて話してくれる。
金沢市出身の手島シークリンデさんは、東京のアパレル業界で数々のブランドの立ち上げに携わった後、出産を経てUターンで金沢市に戻り起業。オフィスシュナイダーを設立し、飲食店のプロデュース、地元企業が開発する新商品のPRやブランディング等に携わっている。
手島さんは、「地方で起業したい人必見!知っておきたい地域PR・ブランディングの仕事」をテーマに、地域で活かすマーケティングやブランディングについて話す。“仕事も子育てもアクティブに楽しむ”女性としての働き方や暮らし方のヒントも見つかるだろう。
石川県に移住・起業を考えている人や伝統工芸ビジネスに興味がある人は、セミナーをチェックしてみて。
セミナー詳細ページ:https://iju.ishikawa.jp/seminar/15022
オンライン 申込フォーム:https://iju.ishikawa.jp/appform/form.php?prm=202410081757061106055_1049
オフライン 申込フォーム:https://iju.ishikawa.jp/appform/form.php?prm=202410172300541083440_1064
(yukari)