日本の若者が訴える、「なんでや!」の疑問とは何か。11月10日(日)より、大阪芸術大学の学生達が描く「なんでや!」を載せた、「なんでや!トレイン」が、Osaka Metro御堂筋線を走る。
「なんでや!」を絵に描く
日本の若者は、「自己肯定感が低い」という内閣府やユニセフの調査結果がある。
本当にそうなのだろうか?という疑問。そして、「彼らは、決して自己肯定感が低いのではない」という仮定のもと、彼らの想いを「絵に描いて教えてもらう」ということから、「希望しかないよ プロジェクト」がスタートした。
後ろ向きになることもある。でもきっと、彼らの目線の先には、心の中には、「希望」があるのではないか。その「希望」について考え、語り、共有していく場所を作って、希望の輪をつなげていきたい。
それが、「希望しかないよ プロジェクト」の目的だ。
同プロジェクトは、大塚製薬 オロナミンCドリンク、塚本学院 大阪芸術大学、大阪メトロ アドエラ、マンガデザイナーズラボ、朝日エルが協賛・協力している。
「なんでや!」を乗せて走る「なんでや!トレイン」
普段の生活の中にある、何気ない疑問。昔から、不思議に思っていたこと。“当たり前のことや常識”とされているけど、“そうではない!”と感じていること。
理想とは違う、という葛藤。そうあるべきではないのにと、思い続けていることの先にある、希望。
「なんでや!」の叫びの延長戦上には、彼らの思い描く理想や、希望があるのではないか、と考えた「希望しかないよ プロジェクト」。
大阪芸術大学の学生らに「あなたにとっての“なんでや!”を、絵に描いて教えてください」と提案したところ、思わず笑顔になってしまう「なんでや!」から、胸に秘めた理想があふれ出る「なんでや!」まで、たくさんの「なんでや!」が、彼らの希望と理想を、照らしていたとう。
そんな「なんでや!」を乗せて走るのが、1編成10両の、Osaka Metro御堂筋プレミアムライナー「なんでや!トレイン」だ。
OMボードにも作品を掲出
「なんでや!トレイン」では、11月10日(日)~23日(土)の期間、中吊りワイドに1枚掲載作品2点×12枚=24点と、ドア横に1枚掲載作品1点×13枚=13点、計37枚の作品を掲出。
11月1日(金)~30日(土)の期間には、Osaka Metro御堂筋線 梅田駅・心斎橋駅・なんば駅、四つ橋線 西梅田駅のOMボードにも、作品が掲出される。
「なんでや!」作品の制作意図
「なんでや!」作品の、大塚製薬賞大賞受賞者は、制作意図について「なんで楽しい時間ほど過ぎるのが早いのだろう。友達と帰ったあの道、喧嘩をしたり辛いこともあったけれど、きっとそれが私の青春だ。時間はあっという間に過ぎていく。一瞬一瞬を悔いのないように生きたい」とコメント。
協賛企業賞受賞者は、「このイラストは就活での『なんでや!』をイラスト化しました。現在3年生となった私たちの学年は、インターンシップなどの応募や教育実習などが始まり、髪色に気を使う人が増えてきています。就活では『みんなと同じ』ことが求められ、その様子を規格化された量産品のようだと感じました。明るい髪色が似合う友人やずっとオシャレだった同級生が段々と個性を消して同じになっていく様子を見ていて、日々悲しい気持ちになっています。欧米では髪色やピアスについて就活での制約がないらしく、いずれ日本もそういった個性を認める就活に変わればいいのにという、私の切実な思いを込めて描きました」と語っている。
Osaka Metro御堂筋線を走る「なんでや!トレイン」で、日本の若者が訴える「なんでや!」の疑問に注目してみては。
大阪芸術大学:https://www.osaka-geidai.ac.jp
(佐藤ゆり)