図書館に行かずして、本が借りられる便利なサービスが、奈良県奈良市でスタートした。図書館のホームページで予約した本が、駅や学校近くの「図書受取ロッカー」で受け取ることができる。「図書受取ロッカー」とは、「荷物の宅配ロッカー」のようなもの。毎日忙しい人たちに寄り添ったサービスの誕生だ。
図書受取ロッカーの使い方
「図書受取ロッカー」の使い方として、まず最初に始めるのは、奈良市立図書館の利用者登録を行うこと。利用は、奈良市立図書館の利用者であれば誰でもOK。すでに利用者登録を行っている人は、そのまま利用ができる。まだ登録していない人は、奈良市在住であれば奈良市立図書館のホームページからも行うことができるので、登録しておこう。また、事前に登録しておけば、マイナンバーカードを図書館貸出券として使うこともできるからとても便利だ。
次に図書館のホームページから本を検索して、借りたい本を予約する。予約は一度に5冊までできるから、余裕を持って多めに予約しておいても良いだろう。予約の際、本の受取場所が選べるので、図書館ではなく「図書受取ロッカー(大和西大寺)または(西部会館)」を選択を選択する。
本の準備ができたら、図書館からメールが届くので、指定した「図書受取ロッカー」に受け取りに行く。
受け取りは、「図書受取ロッカー」に図書館貸出券かマイナンバーカードをかざすと、収納されている扉のランプが点滅し、ロッカーが開錠されるという仕組み。各々で好きな時間に行って、待ち時間もなく本が借りられる便利なシステムだ。
図書受取ロッカーの設置場所
忙しくて図書館に行けない人でも本に親しんでもらえるような、文化にあふれたまちづくりを推進していく、奈良市の「図書受取ロッカー」は、そんな想いから生まれた新しいサービスだ。
「図書受取ロッカー」は、利用者が多い駅の近く、近鉄大和西大寺駅南北自由通路内および近鉄学園前駅隣接の西部会館内の2箇所に設置されている。通勤途中、通学途中に、朝早い時間でも夜遅い時間でも、それぞれの生活サイクルで都合のいい時間に、自分のペースで立ち寄りやすいのが有難い。
近鉄大和西大寺駅南北自由通路内の図書受取ロッカー
近鉄大和西大寺駅南北自由通路内の図書受取ロッカーは、メンテナンス等の時間を除く365日24時間利用が可能。近鉄大和西大寺駅南北自由通路に既設の返却ポストがあり、近鉄大和西大寺駅南北自由通路内の返却ポストは2カ所になる。
西部会館内の図書受取ロッカー
近鉄学園前駅隣接の西部会館内の図書受取ロッカーは、メンテナンス等の時間を除く365日7:00〜22:00まで利用が可能。
時代に沿った様々な便利なサービス
図書館のその他の取り組みとして、時代に沿った様々な便利なサービスが行われている。
図書館資料にICタグを貼付し、「自動貸出機」「自動返却機」「持ち出し防止ゲート」「セルフの予約本とりおきコーナー」を設置している。
また、電子図書館の運営も。電子書籍や電子雑誌、オーディオブックなどの電子資料を、自分のスマートフォンやタブレット、パソコンで利用することも可能だ。
読書の秋、奈良市の「図書受取ロッカー」を活用して、もっと読書を楽しんでみては。
奈良市:https://www.city.nara.lg.jp/site/press-release/218034.html
(熊田明日良)