神戸元町山手にあるアートギャラリー「BIOME(バイオーム)」は、2019年の開設以降、カテゴリーにとらわれない幅広いアート作品を紹介してきた。今回は、そんな「BIOME」の年末年始のイベントをチェックしよう。
小川かなこ氏の絵画個展「Blink」
11月16日(土)〜12月1日(日)の期間は、小川かなこ氏の絵画個展「Blink」を開催中。開廊時間は12:00~17:30(最終日は11:00~15:00)で、休廊日は水曜日と木曜日だ。
同展は、イラストレーター・絵本作家として活躍中の小川かなこ氏の神戸初の個展。ガラス絵の技法を取り入れた色彩豊かな作品たちが並ぶ。
小川氏は、明るくビビットでありながら瑞々しい表現で、広告や書籍、大貫妙子氏のアルバム『pallet』のジャケットなど多くのイラストレーションを手がけている。2008年第7回TIS公募大賞、ペーターズギャラリーコンペ 網中いづる賞など受賞歴多数。主な作品に、絵本『パンダのソフトクリームやさん』(福音館書店)、『歌舞伎絵本「茶壺」』(中村壱太郎文/ともにくもん出版)などがある。
3人の版画リレー展覧会「おわりとはじまり」
12月7日(土)~25日(水)には、中村美穂氏・片岡菜摘子氏・宮崎文子氏による、3人の版画リレー展覧会「おわりとはじまり」を開催。開廊時間は12:00~17:30(最終日は11:00~15:00)。12月11日(水)・12日(木)・17日(火)・18日(水)・23日(月)は休廊日だ。
12月7日(土)~10日(火)は中村美穂氏の木版画、12月13日(金)~16日(月)は片岡菜摘子氏の木版画、12月19日(木)~22日(日)は宮崎文子氏のリトグラフを展示。12月24日(火)・25日(水)は、3人の合同展を開催する。
「BIOME」では今年、版画展覧会を例年より多く開催した。版画は、その機能の性質から価格帯も安価に設定された歴史もあるが、様々な工夫や挑戦をくりかえしてきた現代の版画作品により注目したいと考えているという。
年始恒例「たからものforおくりもの展覧会」
2025年1月25日(土)~2月16日(日)には、「たからものforおくりもの2025」を開催する。開廊時間は12:00~17:00で、水・木・金曜日は休廊となる。
「たからものforおくりもの」は、2020年の初めからスタートした、1アーティスト1作品が寄せられるグループ展覧会。「宝物」「贈り物」をキーワードに各アーティストが制作したアート作品が集まる、宝箱のような展覧会だ。
「BIOME」は、国・地域を超え、さまざまなカテゴリー、経験をもつアーティストの作品が、これまでにない組み合わせで集うことにより、来場者もより広い視野でアートと向き合い、触れる機会となることを期待しているという。
出展者は、日本、カナダ、アメリカ、ポーランドのアーティスト。カテゴリーは「Painting」「Glass」「URUSHI」「Woodwork」「Metalwork」「Mixedmedia」だ。
これらひとつひとつの作品が、“たからもの”として愛され、大事にされる。または、“おくりもの”として大切な人へ贈られる。そのような願いが込められている。
オンラインでも楽しめる「BIOME」
「BIOME」では、オンライン版「Meeting You Online」も展開中。「BIOME」に、と納められた愛すべきアート作品を紹介するとともに、販売も行っている。展覧会で案内した作品たちも楽しむことができる。
「BIOME」の年末年始イベントで、個性豊かな作品を鑑賞してみては。なお、Webサイトでは出展アーティストのインタビューを掲載予定とのことなので、そちらもお見逃しなく!
■BIOME
所在地:兵庫県神戸市中央区中山手通4丁目16−14 清山荘1F
URL:https://www.biomekobe.com
(Higuchi)