東京都江東区に本社を置く、呉服・デニム着物・和雑貨・祭り用品などを扱う「田巻屋」は、創業100周年記念事業として、オリジナルアイヌ文様商品 「AYNU to アイヌト 〜アイヌト 清澄白河〜」を、11月25日(月)より同社直営店とECサイトにて販売している。
創業100周年を迎えた呉服屋
田巻屋は、大正13年に創業し、11月1日(金)に創業100周年を迎えた呉服屋。深川清澄白河本店、砂町銀座店の2店舗で着物、浴衣、祭り用品、和雑貨など多数の商品を取り扱う。発売以来5,000枚以上販売したデニム着物シリーズは、着物・羽織・浴衣などを展開し、国内だけでなく国外の人にも好評を博している。
また4月には、深川清澄白河本店の隣にセルフフォトスタジオ「studio YAGURA」と、オンライン着物レンタルサイト「いろのわ着物サロンby田巻屋」をオープンし、新しい日本文化を世界に発信するとともに、日本人にも着物の素晴らしさを再認識してもらえるよう取り組んでいる。
アイヌ文様と着物文化の融合「AYNU to」
今回、東京・深川と北海道深川市の繋がりから、オリジナルアイヌ文様商品「AYNU to アイヌト 〜アイヌト 清澄白河〜」を発売することとなった。
北海道アイヌ民族に、古から代々脈々と受け継がれてきた「アイヌ文様」。自然界のあらゆるものに神を感じ共に生きてきたアイヌの人々が、病気や災いの神々などからの魔よけとして衣服や装飾品に施したアイヌ文様には、圧倒的な存在感がある。
アイヌ文様は、使用にあたり厳格な決まり事も多くあり、アイヌ文様を使用した着物関連のモノはこれまでほとんど前例がないという。北海道深川市と縁がある東京・深川(清澄白河を含む地域)で取り組めないかと思案していたところ、北海道釧路市の阿寒湖温泉を拠点にアイヌ文化を正しく伝えるためのコンサルティングや認証事業を行っているアイヌコンサルンとの出会いがあり、所属クリエーターの床みどりさんに田巻屋オリジナルのアイヌ文様の制作を依頼することに。そして約5年の構想期間を経て、創業100周年目の節目に、オリジナルのアイヌ文様で商品の製造が叶った。
日本の着物文化の継承に携わる田巻屋は、今後も、着物の楽しみ方を提案していきたいとしている。
「AYNU to」第一弾商品
アイヌ文化と呉服屋で培った着物文化の融合したモノ、「AYNU to」。第一弾として、様々なシーンで活用可能な帯や和雑貨、デニムが誕生した。
オリジナルアイヌ文様をリバーシブルで使用できる「半幅帯」「角帯」は、幅広い用途に使用できる。「半幅帯」10,000円(税別)は、サイズが160×420cmで、赤/黒、ピンク/ライトグレー、青/白の3パターンを展開。「角帯」9,000円(税別)は、サイズが100×380cmで、赤/黒、青/白の2パターンを展開。様々な帯結びを楽しめる長さとなっている。
「和雑貨」1,200円(税別)〜は、巾着やポーチなど様々な種類を、赤と青の2タイプで用意している。
田巻屋のメインアイテムでもある「デニム」各3,400円(税別)は、シリーズ第一弾として、高品質な倉敷デニムを使ったインディゴカラーのショルダーバッグとランチバッグの2タイプが登場。デザインもそれぞれ2種が用意されている。
田巻屋が5年をかけて商品化した、オリジナルアイヌ文様商品「AYNU to アイヌト 〜アイヌト 清澄白河〜」を手に入れてみては。
田巻屋HP :https://www.tamakiya-gofuku.tokyo.jp
田巻屋オンラインショップ:https://tamakiya-online.com
アイヌコンサルンについて:https://note.com/akan_ainucon/n/na988d3eb212f
(山本えり)