リスト・ハンガリー文化センターでは、ハンガリーが2025年4月から始まる大阪・関西万博にパビリオンを出展するのを記念して、ハンガリーとEXPO展「栄光の記憶と新しい未来」を、12月6日(金)~2025年2月28日(金)の期間に開催する。
過去のパビリオンや受賞作品を時代ごとに紹介
1851年、ヴィクトリア女王の夫の発案により、イギリス・ロンドンで万博が開かれた。
当初は、出展者が自費で作品が展示されていたが、1962年以降は国家として参加し、農業、産業、科学、芸術の披露する場として力を注いできたという。その結果、ハンガリーは、これまでの万博でも数々の賞を受賞している。
同展では、1851~2021年までの万博におけるハンガリーの功績を回顧する。
同展では、ハンガリーを代表するパビリオンや受賞作品などが、時代ごとに8つのパネルで紹介されるそう。
ヘレンドのテーブルセッティングを展示
また、同展では、2つのヘレンド磁気のテーブルセッティングを展示。ヘレンドは、1851年にイギリス・ロンドンで開催された万国博覧会にも参加した、ハンガリー企業だ。
今回展示される1つ目は、「ヴィクトリアシリーズ」。
1851年当時、ロンドンはヴィクトリア朝の華やかな文化が花開いた時代、時のヴィクトリア女王の目にとまり、ウィンザー城のおもてなし用にディナーセットを注文購入したことから、以降「ヴィクトリア」と呼ばれたというシリーズだ。
そしてもう1つが、和を意識したテーブルセッティング。近年、ヘレンドから重箱が発表された。
ハンガリーのアポニー伯爵から始まったシリーズが日本の食卓へと受け継がれ、今回は日本の美しい木工芸とコラボしたテーブルを披露する。
ハンガリーの発明品「Event Jinny」を体験
アンティークな電話の形をしたハンガリーの発明品「Event Jinny」は、ハンガリーで発明されたという革新的なイベント・テクノロジー・ツール。結婚式など、あらゆるイベントにユニークな演出をもたらす。
ゲストは、オリジナルのユニークな背景で写真やビデオを撮影でき、オンラインギャラリーで即座に見ることができる。思い出を形にできる、まさにハンガリーのプリクラといったところだろうか。
同展では、大阪万博2025ハンガリーパビリオンを背景に特別、に写真を撮ることができる。
大阪・関西万博でのハンガリーパビリオンの計画
大阪・関西万博は、2025年4月13日(日)~10月13日(月)の期間に開催される。
ハンガリーとEXPO展「栄光の記憶と新しい未来」では、大阪・関西万博でのハンガリーパビリオンの建築コンセプトやインテリアデザイン、主なアトラクションなどが6つのパネルで紹介される。
見どころのひとつは、イマーシブ(没入型)のシアタースペース。
永遠と広がる星空の下、最新の舞台技術とライトショーの演出で、まるで異次元に飛び込んだような気分で、民族音楽の生演奏が楽しめるという。
そして、ハンガリーパビリオンの中には、ハンガリーの伝統的な食材を使った料理やワインなどが楽しめる「ミシュカキッチン&バー」がオープンする。
ミシュカジャグとは、ハンガリーで古くから愛されている、帽子をかぶった人間の頭の形をしたワインジャグのこと。家族の集まりなどの際にワインを注いだり、量ったりするために幅広く使われている。同展でも、ミシュカの実物が展示されるとのこと。
展覧会概要
リスト・ハンガリー文化センターの開館時間は、11:00~17:00で、最終入館は16:45。休館日は、12月24日(火)〜27日(金)の期間と、毎週土曜・日曜、日本とハンガリーの祝日。年末年始の臨時休館の最新情報は、リスト・ハンガリー文化センターの公式サイトにて随時更新される。
また、同展の会期中には、ハンガリーからヘレンドのペイントマスターが来日し、絵付けの実演イベントを行うなど、様々なイベントが予定されている。詳細は、下記の同展詳細ページをチェックしよう。
ハンガリーの関西万博出展を記念して開催される、ハンガリーとEXPO展「栄光の記憶と新しい未来」に足を運んでみては。
■リスト・ハンガリー文化センター
住所:東京都港区麻布十番3-8-1 日比谷麻布十番ビル1階
ハンガリーとEXPO展「栄光の記憶と新しい未来」詳細ページ:https://culture.hu/jp/tokio/events/Hungary-and-EXPO-exhibition
(yukari)