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【岩手県宮古市】新巻鮭体験もできる「宮古鮭まつり」開催!地元の食・生活を支える鮭の美味しさを堪能

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宮古観光文化交流協会は、地元の魚である鮭を買って・食べて楽しめるイベントとして、12月1日(日)に、第53回「宮古鮭まつり」を宮古市魚市場特設会場にて開催する。

会場内では、鮭に関する商品・飲食の販売や新巻鮭作りを体験できるコーナーなど、「鮭」尽くしのプログラムが用意される。

地元の特産品・鮭尽くしのまつり

岩手県宮古市は、古くから人と鮭の関わりが深い土地だ。市内を流れる津軽石川は別名「鮭川」とも呼ばれ、鮭が遡上する川として名高く、本数有数の鮭漁獲量を誇る。

また、鮭は近年不漁が続いているが、古くから宮古市民の食・生活とともにあり、越冬するための保存食「新巻鮭」や名刺入れといった加工品として今も宮古市民に愛され続けている。

「宮古鮭まつり」は、そんな鮭の文化とおいしさを知ってもらうために開催される宮古市ならではのイベントだ。どんなプログラムがあるのか紹介しよう。


まず注目したいのは、「新巻鮭作り体験」。新巻鮭とは、鮭を丸ごと一匹塩漬けにして干した冷凍保存食のこと。かつては「荒巻」とも呼ばれ、その言葉の語源は「荒いムシロ」で塩をすり込んだ鮭を巻いたことからだという。

軒先に新巻鮭が吊るしてある光景は、三陸の冬の風物詩でもある。そんな三陸を代表する特産品・新巻鮭を「宮古鮭まつり」では自分で作る体験ができる。会場内では、鮭を捌いて塩を塗り込むまでを体験。年末までには発送予定とのことなので、自分が作った新巻鮭料理とともに新年をスタートするのも特別感があって楽しそう。

参加希望者は、宮古観光文化交流協会へ電話で事前予約が必要だ。先着10名で、11月22日(金)時点ではまだ募集中とのこと。会場では新巻鮭作り体験の様子を見学することが可能だ。

鮭関連商品からスイーツ地酒まで販売


同まつりでは「鮭のれん市」も開催。14店が出展し「新巻鮭」やいくらなどの海鮮・肉・スイーツ・地酒などを販売する。また、新潟県村上市の伝統料理「塩引鮭」も特別販売。

ちなみに「新巻鮭」が冷凍保存食であるのに対し、「塩引鮭」は塩をすり込んだ鮭を低温発酵させたもの、という違いがある。この機会に食べ比べて、味わいの違いを実感してみよう。


また、鮭をはじめとするグルメも会場では楽しめる。「鮭汁」提供もあるので、鮭のうま味がしみ込んだホッと温かいスープを味わってみて。

買い物で景品をゲットできる大BINGO大会

会場内の店舗で買い物をすると参加できる大BINGO大会も13:30から開催される。


1,000円以上買い物をする毎にビンゴカード1枚を進呈。景品には、宮古市内ホテルで国の名勝「浄土ヶ浜」の絶景を有する「浄土ヶ浜パークホテル」のペアチケットや新巻鮭、日本酒など、豪華な景品が用意されるとのこと。地元特産品の鮭を買って、食べて、楽しみながら、今年最後の運試しに挑戦してみては。

海山の豊かな自然と歩んできた宮古市

岩手県沿岸部のほぼ中央、本州では最東端に位置する宮古市は、海岸部には国の名勝・浄土ヶ浜を有する「三陸復興国立公園」、山間部には高山植物の宝庫として名高い北上山地の最高峰・早池峰山を中心とした「早池峰国定公園」があるなど、海と山の自然豊かなことが特徴だ。

その自然の恵みは、海の幸・山の幸の豊富さからもうかがえる。宮古沖は鮭や生ウニ、真ダラなどの海産物やワカメなどの海藻類が多く水揚げされるほか、ワカメ・コンブの養殖も推進中。農産物においては、夏期冷涼で冬春期が湿暖な海洋性気候を生かして、ブロッコリー、きゅうり、ピーマン、キャベツなど多彩な野菜を栽培している。

現在の宮古市は2005年に宮古市・田老町・新里村が合併し誕生とまだ新しい街だが、同市姉ヶ崎付近の台地には縄文時代の貝塚跡「崎山貝塚」や、かの有名な牛若丸こと源義経が実は北方へと逃げ延びていたとされる「義経北行伝説」を裏付けるような社寺をはじめ数々の義経ゆかりのスポットがあるなど、歴史深い一面も持つ。

多種多様な海産物の宝庫ともなっている宮古港も、1615年開港と400余年の歴史がある。江戸時代中期にはイワシの地引網漁や鮪大網で漁獲量を飛躍的に増大させ、明治維新後も水産界の先進地域だった。

一方で、宮古港は1611年に「慶長の大津波」に見舞われ、そのちょうど400年後の2011年には東日本大震災津波にも見舞われた。甚大な被害により港湾機能の多くを失ったが、復興の際には救援物資の供給拠点として重要な役割を果たし、また防潮堤の新設工事により災害への安全性も高まった。

幾度もの災害被害を乗り越えてきた不屈の港、宮古港。そこを玄関口に水揚げされる宮古市の特産品・鮭。これからますます寒くなる時季を乗り越えるために、越冬には欠かせない食材・鮭を身近に感じて、味わって、楽しんでみては。

◼️第53回宮古鮭まつり開催概要
開催日時:12月1日(日)10:00~14:00
場所:宮古市魚市場特設会場
住所:岩手県宮古市臨港通2-1
詳細:https://kankou385.jp/12-1%e3%80%80%e7%ac%ac%ef%bc%95%ef%bc%93%e5%9b%9e%e3%80%80%e5%ae%ae%e5%8f%a4%e9%ae%ad%e3%81%be%e3%81%a4%e3%82%8a

(Kanako Aida)

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