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お寺による地域の高齢者向け終活サポート「お寺で終活」のサービスがスタート!

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OTERAは、関東を中心としたお寺と連携し、地域の高齢者の終活をサポートするサービス「お寺で終活」をリリースした。

「お寺で終活」について


「お寺で終活」は、地域に根ざすお寺を起点とした終活サービス。全国のお寺は、無料提携するだけで終活の専門家と連携して、“無料終活相談”や、“終活サポートができる”体制を整えられる。

同サービスは、檀信徒の終活サポートはもちろん、無縁仏や孤独死の社会課題の解決を目指しているという。「一人暮らしの高齢者や身寄りのない高齢者」を中心とした、地域の高齢者向けの終活サポートを行う地域社会インフラサービスだ。

「お寺で終活」のサービス内容


「お寺で終活」でできることを三つ紹介しよう。一つ目は、無料終活相談だ。終活アドバイザーや僧侶が終活の無料相談にいつでも対応。個々の希望に合わせた終活の具体的なアドバイスを行い、必要に応じて専門家を紹介してくれる。

二つ目は「永代供養墓や死後事務委任契約の手配」。お寺を通じて、生前の永代供養墓や葬儀の手配はもちろん、相続や生前整理、死後事務委任など、9つ以上の終活サービスの手配が可能だ。

三つ目は「継続的なサポート」。お寺のコミュニティ内での活動や僧侶との定期的な連絡などにより、いざという時のサポートや孤独を防ぐことができる。

「お寺で終活」の社会的な役割

「お寺で終活」でできるサービスを四つ紹介しよう。一つ目は「高齢者の終活促進」。お寺を起点とし、いつでも終活の無料個別相談を受けることができる環境を地域に提供することで、高齢者への終活の普及に貢献していく。

二つ目は「孤独死/無縁仏を防ぐ」こと。お寺が持つコミュニティや後見制度を活用することで、孤独死や無縁仏になるリスクを軽減し、高齢者の孤立を防ぐインフラを提供。

三つ目は「安心のサポート体制」。高齢者の多様なニーズに対応するため、終活カウンセラーや死後事務委任・墓・生前整理など、各分野の専門家がチームを組んで総合的に支援してくれる。

四つ目は「地域密着型の支援」。全国の寺院と連携し、高齢者が身近な場所でサポートを受けられるようにすることで、孤立を防ぎながら地域全体で見守る仕組みを構築していくという。

サービス提供に至った背景

出典:内閣府 令和5年版高齢社会白書(全体版)

近年、少子高齢化や核家族化により、一人暮らしの高齢者や身寄りのない高齢者の数が年々増加しているという。厚生労働省の統計によると、2023年時点で日本の65歳以上の高齢者のうち、一人暮らしをしている割合は約28.7%に達しており、その数は900万人を超えていることが明らかに。このような状況は都市部だけでなく、地方でも顕著になりつつあることがわかった。

これに伴い、親族や知人に見守られることなく亡くなり、適切な供養がされないまま無縁仏として埋葬されるケースも急増。大阪市では、11人に1人が無縁仏として扱われる遺骨の数は年々増加しており、これが地域社会の新たな課題となっているようだ。

また、一人暮らしの高齢者や身寄りのない高齢者は、「買い物や家事が難しい」「社会との繋がりがない」「保証人がいない為に賃貸物件を借りることができない」などの様々な課題を抱えている。

さらに、少子高齢化の波は、お寺業界にも大きな影響を与えているという。11月現在、全国に1万の寺を擁している浄土真宗本願寺派では、全寺院のうち43%が年収300万円以下という調査を発表。また、寺院の格差が広がる傾向にあり、過疎地の村落の寺院では、おおかたが年収300万円以下とも言われているという。

また、生活様式の変化、核家族化の進行などにより、従来の檀信徒制度では寺社の護持運営は成立しなくなりつつあり、今後の寺院消滅は避けられない現状があるとのこと。

既存のお寺としてのあり方だけでなく、新しい取り組みを通した一般の人との接点創出が急務といえるだろう。そうした中、お寺は公益性を持った形で社会に広く門戸を開き、社会的機能を果たしていく取り組みが求められている。

「お寺で終活」のサービス提供には、これらのような背景があるそう。

OTERAの代表取締役僧侶・武田啓氏のコメント


OTERAの代表取締役僧侶・武田啓氏は「これまで僧侶として地域の人と接する中で、『遠方の子供に迷惑をかけたくない』『亡くなった後にこの家がどうなるか心配』といったご相談をいただいてきました。一方で、実情としてお寺としては解決策を持ち合わせていませんでした。

本サービスを通じて、地域の方はもちろん、お寺運営の課題も解決することで、お寺並びにお寺に関わる方の人生を豊かにすることに貢献します(後略)」とコメントしている。

終活を始めたいけど何から始めればいいのかわからない、いざというときに頼る人や身寄りがいない、人間関係が希薄になって日々の生活が少し寂しい、などの悩みを抱えている人におすすめ。「お寺で終活」を活用して、近くの相談可能なお寺に相談してみては。

お寺で終活:https://otera.co.jp/terasyu

(yukari)

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