フードバンク湘南は、12月5日(木)~26日(木)の期間、ひとり親家庭等への食料支援の拡大プロジェクト「フードバンク湘南こども応援プロジェクト」を実施している。
「フードバンクこども応援プロジェクト」について
「フードバンクこども応援プロジェクト」は、全国フードバンク推進協議会と加盟フードバンク団体が協力して行うプロジェクトで、給食のない長期休み中、集中的な食料支援活動に取り組んでいる。
フードバンク湘南は、2021年より夏休みと冬休みの長期休みに「フードバンク湘南こども応援プロジェクト」を実施してきた。毎回、家庭状況や人数に応じた食品の詰め合わせと、こども一人につき一袋のお菓子袋を渡している。
2021年の7・8月は延べ125世帯、12月は延べ199世帯、2022年の7・8月は延べ142世帯、12月は延べ162世帯、2023年の7・8月は延べ219世帯、12月は延べ170世帯、今年の7・8月は延べ179世帯に「フードバンク湘南こども応援プロジェクト」での支援を実施した。
企業や個人からの協力でプロジェクト実施へ
長引く物価高騰により、食料支援の要請が増加しているという。特に、ひとり親家庭は生活が厳しい状況に直面しているが、その一方で企業や一般家庭からの食品寄付は減少しており、今回の「フードバンク湘南こども応援プロジェクト」の実施を断念しなければならない状況だったそう。
しかし、これまでの活動の成果により、今回の「フードバンク湘南こども応援プロジェクト」に協力する企業や個人から寄付金や助成金が届き、食品を購入できたことで実施できることになった。
フードバンク湘南の2023年度の延べ支援世帯数は、5,136世帯(前年比118.0%、前々年比217.6%)、2023年度の食品の寄贈量は、40.1t(前年比96.4%、前々年比114.6%)にのぼる。
給食のない冬休み期間に向けて集中的に食料を支援
今回の「フードバンク湘南こども応援プロジェクト」は、給食のない冬休み期間に向けて、集中的に食料支援活動をすることで、貧困問題の解決に取り組むための活動となる。
その一環として、今回は、企業からの寄付金で購入したクリスマスケーキが無償で配布される。クリスマスケーキは、スーパーしまむらの協力のもと、130世帯に配布を予定している。
また、家庭状況や人数に応じた食品の詰め合わせと、こども一人につき一袋のお菓子袋も配布。これらの食品・お菓子等は、寄付された食品や寄付金等で購入したものだ。お菓子袋については、2~17歳までが対象となる。
支援対象世帯は、現在フードバンク湘南に登録しているひとり親家庭だが、新たに申し込みを希望する家庭は、条件を満たしているひとり親家庭であれば対象となる。条件などの確認は、フードバンク湘南のHP「支援を受けたい方」のページを確認しよう。
利用者の声
フードバンク湘南を継続的に利用している家庭からは、多くの声が届いているという。
「こどもが大好きなお菓子やジュースが届いたときの笑顔がたまらないです」「育ち盛りのこどもをおなか一杯に食べさせることができ感謝しています」「好きなお菓子が届いたときは大喜びで抱えています。こどもの喜ぶ顔を見てほっと気持ちが緩みます」「お菓子やコーヒーなど贅沢で購入をあきらめているものも届き感謝しています」など。
フードバンク湘南では、食料支援を通して、ひとりでも多くの支援を必要とする人々の心の支えになれるよう、またこどもたちの笑顔につながる支援ができるよう、スタッフ一同尽力していくとしている。
フードバンク湘南について
フードバンク湘南は、認定基準をクリアした組織で、高い信頼性、公益性、透明性が評価されたNPO法人。フードバンク湘南は食品ロス削減を目的として企業・農家・一般家庭より食品の寄贈を受け、ひとり親家庭や支援を必要とする人、児童福祉施設・子ども食堂などへ食品を無償提供することで、貧困問題の解決を目指している。団体の活動に賛同する企業・学校・団体等があれば、共に問題解決に向けて進みたいと考えている。
この機会に、「フードバンク湘南こども応援プロジェクト」の活動に注目してみては。
■フードバンク湘南
住所:神奈川県平塚市御殿1丁目33-35 亀井ハイツ101
URL: https://foodbank-shonan.com
(yukari)