石川県珠洲市立大谷小中学校は、児童生徒が発案した「地元大谷(おおたに)地区の素材を使った手作り商品をガチャガチャで販売し、収益を能登半島被災地に寄付する」というプロジェクト、通称“大谷ガチャ”で生まれた商品「OHTANI CHARM(オオタニチャーム)」を、1月11日(土)から、宮城県気仙沼市にある道の駅「大谷(おおや)海岸」で販売する。
この企画は、能登半島の「大谷(おおたに)」と、気仙沼の「大谷(おおや)」の漢字が同じであるという縁から、大谷小中学校の児童生徒が自ら大谷海岸の人に連絡を入れて、実施が決定したという。
能登の被災地の子どもたちが自ら企画
珠洲市立大谷小中学校は、石川県の能登半島最北端にある義務教育学校。能登半島地震を経て、全校児童生徒が5名になった。
「珠洲市の復興のために自分たちにできることがしたい」と児童生徒が自ら立ち上がり、「多くの人々に大谷地区の魅力を伝えるため、大谷地区でしか作れない商品をガチャガチャに入れて販売し、その収益を寄付する」という仕組みを考えた。
商品の企画や、限定500個の商品の制作も、児童生徒と教職員で行った。
珠洲・金沢・東京では即完売に
同プロジェクトでは、能登豪雨を経て、2024年10月に珠洲市にて販売を開始。
珠洲市・金沢市での販売では、販売時に列ができるほど大人気だったそう。11月には修学旅行で東京を訪れた生徒が東京での販売を実施し、予想を上回る反響で即完売になったという。
プロジェクトの締めくくり
同プロジェクトの締めくくりの地は、気仙沼の「大谷海岸」。
最後の販売をどこで行うか模索していたところ、気仙沼の大谷海岸の話を聞き、児童生徒が自らコンタクトを取った。大谷海岸は、この申し入れを快諾し、販売が決定した。
生徒たちは、“大谷”の名前に恥じないように、精一杯丁寧に商品をつくり発送しているという。被災地として、同じ“大谷”の名前を持つ地域として、手に取ってくれる人々に「希望」を届ける。
地域の復興のためにつくったガチャ
「OHTANI CHARM(大谷チャーム)」は、大谷小中学校で学ぶ5人の児童・生徒が地域の復興のためにつくったガチャガチャ。カプセルの中に入っているのは、シーグラスや貝殻、古代米を使った手作りのアクセサリーや大谷産の揚浜の塩など大谷町の魅力を伝えるプロダクトだ。
「私たちが愛する大谷の魅力(CHARM/チャーム)が、あなたのお守り(CHARM/チャーム)になりますように。」そんな願いを込めて「OHTANI CHARM(大谷チャーム)」と名付けたという。全4種各500円だ。
能登半島地震で甚大な被害を受けた珠洲市立大谷小中学校の生徒たちが手掛ける「OHTANI CHARM(大谷チャーム)」を手に入れて、被災地支援に繋げてみては。
■大谷ガチャ販売概要
日時:1月11日(土)9時~ ※販売予定個数がなくなり次第終了
場所:道の駅 大谷海岸
住所:宮城県気仙沼市本吉町三島9番地
石川県珠洲市立大谷小中学校HP:https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/ootaej
(鈴木 京)