栃木県の伝統料理「しもつかれ」を広めたい栃木県の大学生、とちぎユースサポーターズネットワーク、ユーユーワールド、しもつかれブランド会議、Cooking&Glowが共同で開発した「ご飯にかけるしもつかれ」が完成した。
同商品は、2月上旬から4月いっぱいまで販売予定。販売店は、栃木県内の協力店となる予定だが、1月14日(火)時点では未定で、販売店舗を募集している。
「ご飯にかけるしもつかれ」開発背景
「しもつかれ」とは、栃木県で1000年続く郷土料理。稲荷神社へのお供えとして作られ始めた行事食といわれており、各家庭の作り方や味付けによる味の違いを楽しむことのできる料理としても愛されてきた。学校給食で食べられるほど栃木県に根付いた料理なのだそう。
しかし、見た目の悪さや魚の生臭さ、酒粕の香りが敬遠される要因となり、苦手意識を持たれやすい食べ物でもあるのだとか。
そこで、伝統的で栄養豊富な「しもつかれ」を、より多くの人に楽しんでもらうために、これまでの「しもつかれ」の良さを残し、食べやすくアップデートした「ご飯にかけるしもつかれ」が開発された。
「ご飯にかけるしもつかれ」の特徴
「ご飯にかけるしもつかれ」は、醤油と塩のシンプルな素材のうまみが溶け出し、ご飯との相性抜群。ほかにも、お酒のおつまみ、様々なアレンジレシピに使用することができる。
同商品は、酒粕の量を少なくすることで、初心者や酒粕の香りが苦手な人でも食べやすいように仕上げた。
また、一般的に使われる鮭ではなく、ヤシオマスを材料に使い、魚の生臭さを改善。見た目の悪さを改善するために、ヤシオマスの骨や皮を丁寧に取り除き、人参を多く配合することで色鮮やかで食欲のそそる色合いを実現した。
さらに、材料である大根、人参、大豆、ヤシオマス、油揚げ、酒粕はすべて栃木県産であることもポイント。保存料は使用していない。
冷蔵保存が必要であるという常識を覆した、常温保存可能な瓶詰め「しもつかれ」は、持ち運びしやすいサイズ感で、新しい栃木県のお土産としてもぴったりだ。
商品開発に込めた思い
「ご飯にかけるしもつかれ」は、栃木県の大学生が、「しもつかれ」を愛する大人の協力を得ながら、発案・試作・パッケージデザインを手がけた商品だ。
とちぎユースサポーターズネットワークは、大学生のチャレンジを応援するため、商品開発におけるキーマンとの引き合わせや、各関係者との連絡調整、大学生のタスクのフォローなどを行った。
同商品には、「栃木県民が『しもつかれ』を誇りに思っていない現状を変えたい」という思いが込められている。また、伝統料理は食べ続けられることが大事であり、時代に合うように形を変えながら、その伝統を守っていく必要があるという思いもあり、これまでのマイナスイメージを払拭し、初めて食べる人にも美味しく食べてもらえるような新たな「しもつかれ」を開発した。
「ご飯にかけるしもつかれ」を通じて、「しもつかれ」をもっと身近で親しみやすい料理に進化させ、多くの人々に愛される郷土料理として、未来に続く新しい伝統として根付かせたいと考えている。
「しもつかれ」の魅力を残しつつ、より食べやすくなった「ご飯にかけるしもつかれ」を味わってみては。
■ご飯にかけるしもつかれ
販売店:栃木県内の協力店(未定)
内容量:100g
希望小売価格:600円(税抜)
供給可能量:600個
賞味期限:商品製作から180日間
(Higuchi)