3月10日(月)、鳥羽商船高等専門学校(以下、鳥羽商船高専)の情報機械システム工学科に所属する学生に対し、サイバー防犯ボランティアで活躍したことについて、三重県警察サイバー防犯対策課から感謝状が贈呈された。
地域社会から世界まで幅広く活躍できる技術者を育成

左写真|鳥羽商船高等専門学校の外観(奥側)・練習船が停泊する桟橋(手前側)、右写真|令和7年3月竣工の練習船鳥羽丸四代目
鳥羽商船高専は明治8年(1875年)に芝新銭座二番地に航海測量習練所として創基し、その分校として明治14年(1881年)8月20日に三重県鳥羽町に鳥羽商船黌として創立された。
日本にある5商船高専のうち最も歴史の古い商船系高等専門学校だ。船員を養成する商船学科とエンジニアを養成する情報機械システム工学科の2学科で構成され、科学的思考と高度な知識・技術を習得し、地域社会から世界まで幅広く活躍できる技術者を育成している。
三重県警察サイバー防犯ボランティアとして活動
鳥羽商船高専は情報リテラシー教育として、入学時に情報メディア教育センターによる情報倫理ガイドラインの説明とともに、個人情報の取り扱いやSNS上での肖像権侵害等に関する情報リテラシー教育を積極的に実施している。
一方、三重県警察では、地域住民が安全で安心して利用できるインターネットの実現に向け、適正なインターネットの利用方法についての教育活動や、広報啓発活動、掲示板等における違法・有害情報の浄化活動を行うボランティアを募集している。
このような背景の下、鳥羽商船高専では情報リテラシーにおける知識・技術の習得・活用を目的として、三重県警察サイバー防犯ボランティアとしての活動を推奨し、情報リテラシーの涵養を図ってきた。

詐欺防止動画を制作した学生
今回、感謝状が贈呈されたのは、情報機械システム工学科・白石和章教授が主宰する研究室の学生3名だ。3名は、三重県警察サイバー防犯ボランティアとして、「伊勢市・鳥羽市のショッピングセンターにおけるサイバーセキュリティ啓発活動の参加」「サイバー防犯ボランティア広報啓発コンテストへの参加・動画製作」「三重県警サイバー防犯ボランティアの研修参加といった活動」を行っていた。

三重県警察サイバー防犯対策課長(右から2番目)
学生に感謝状を手渡した三重県警察サイバー防犯対策課長は「サイバー防犯ボランティアの研修をきっかけにして、様々な活動に携わっていただいた。ショッピングセンターでの啓発活動では、市民から学生に声をかけていただいたことが多くあり、啓発活動の活発化に貢献してくれた。学生が警察と市民の架け橋となってくれたからだと思う。今後も、サイバー防犯ボランティアとしての活躍に期待しています」と述べた。
また、鳥羽商船高専では、今後もこのような活動を通して知識・技術の習得につなげるだけでなく、地域に貢献できるような活動を後押ししていきたいと考えているという。
鳥羽商船高専の今後の取り組みに注目だ。
鳥羽商船高等専門学校 公式HP:https://www.toba-cmt.ac.jp
(ソルトピーチ)