
奄美群島で宿泊施設「伝泊」を運営する奄美イノベーションは、島内の事業者や集落と連携し、シマッチュ(島の方言で「島人」)・文化・自然が交わる新しい滞在体験の提供を開始する。「島の自然と対話する宿」をコンセプトとする「伝泊 The Beachfront MIJORA」を拠点に、より深く島を感じるリトリート体験を展開していく。
「奄美のたから」を体現する宿泊施設・伝泊
伝泊は、3種類の宿泊施設「伝泊 古民家」「伝泊 赤木名 ホテル」「伝泊 The Beachfront MIJORA」からなり、現在、奄美大島・徳之島・加計呂麻島の3島に展開している。
豊かな自然や生態系が育まれており、2021年には世界自然遺産に登録された奄美大島。同様に、さまざまな歴史的背景の中で「しま」(集落)ごとに異なる約360の集落文化が何百年も継承されてきたことも、世界に誇る貴重な文化資源だ。それらを「奄美のたから」と捉え、守りたい、未来へ伝えていきたいという思いから、2016年に「伝泊」をスタートさせた。
「まちづくり」をするホテルとしての挑戦
「集落の日常を観光化し、奄美のたからを次の時代に伝える」というコンセプトのもと、古民家再生などといった地域の文化や暮らしを未来につなぐためのまちづくりを進めてきた伝泊。
島内の事業者や集落と協働し、宿泊者の満足度を高めると同時に、観光消費を地域内に循環させ、持続可能なまちづくりの実現を目指している。
地域と共につくる4つの新しい滞在体験
今回提供する新しい滞在体験は、整体、サウナ、食、伝統芸能の4つ。島の“人”と“自然”との関わりから生まれる、特別な時間を提供する。

1つ目は「伝泊 The Beachfront MIJORA」がある赤木名集落の「整体ノ蔵」と連携し、客室内で整体を受けられる出張整体サービス。波音が届く静かな空間で、心と身体をゆるめるひとときを過ごすことができる。

提供開始時期は2026年1月中旬を予定しており、メニューは全身施術が60分で9,900円(税込)、全身施術+運動療法が約90分で13,900円(税込)となる。

2つ目は「伝泊 The Beachfront MIJORA」の目の前に広がる海辺にテントサウナを設置。海風や潮の香りを感じながら自然と向き合う時間を過ごせる。島のサウナ事業者がマンツーマンでサポートし、一人ひとりに合わせて心と身体を調える体験を演出する。


提供開始時期は2026年2月上旬を予定しており、料金は120分の貸切コースで13,200円~。料金は、利用人数によって変動する。

3つ目は奄美市名瀬の名店「すし 碧海」と、ホテル併設のレストラン&バー「2 waters」が初のコラボレーションしたディナーイベント。“島の食材×熟練の技”が織りなす、特別なおまかせ寿司コースを2夜限定で提供する。奄美の海が育んだ南方の魚介を、静かな海辺の空間で味わう唯一無二の体験だ。


実施日時は2026年1月16日(金)および 17日(土)の18:00から。コース料金は1人20,000円(税・サ込)でワンドリンク制、飲み物代は別料金。電話のみでの予約受付となり、満席になり次第受付終了となる。

4つ目は須野集落の「八月踊り体験」。数百年の歴史をもつ奄美の伝統芸能「八月踊り」は、シマッチュが中心となり、来訪者に向けた体験を実施している。踊りや唄を通じて島の信仰・自然観にふれ、暮らしと文化に息づく奄美の本質を感じることができる。

参加費は1回100,000円で7名以上の場合は1人当たり+5,000円(税込)。この料金には飲み物と料理代が含まれている。所要時間は約2〜3時間だ。

笠利町須野集落伝泊奄美 古民家「高倉のある宿」で行われ、予約は伝泊公式HPから可能。実施日の2週間前が受付締切となる。
シマッチュとの触れ合いをきっかけに、奄美を身近に感じられる今回の取り組み。奄美大島の人・文化・食を「伝泊 The Beachfront MIJORA」で体験してみては。
■伝泊 The Beachfront MIJORA
住所:鹿児島県奄美市笠利町大字外金久亀崎986-1
公式HP:http://den-paku.com
伝泊が行うまちづくりHP:https://www.machizukuri.yamashita-yasuhiro.net
( STRAIGHT PRESS編集部)