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【山形県米沢市】上杉伯爵邸の塀が復旧!「米沢五武将印めぐり」と一緒に楽しもう。

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山形県米沢市・松が岬公園に建つ上杉伯爵邸では、道路沿いに設けられていた塀の復旧工事が完了し、上杉神社前の景観が再び整った。開催中の「米沢五武将印めぐり」とあわせて、米沢らしいまち歩きを楽しめる。

上杉伯爵邸の「塀の復旧」

上杉伯爵邸は、上杉家当主の本宅として建てられた歴史的建造物で国の登録有形文化財。現在は米沢市が所有し、米沢の迎賓館として市内外から多くの人が訪れている。

2023年に倒壊した塀

道路沿いの塀は、2023年2月に倒壊して以降、景観への影響を心配する声や「いつ復旧するのか」といった問い合わせが、市民や観光客から数多く寄せられた。上杉神社に隣接し、参拝や観光で多くの人が行き交う場所であるからこそ、景観の回復が強く望まれていたためだ。

上杉伯爵邸は、単なる飲食施設ではなく、歴史的建物として後世に残していくべき文化的資産でもある。建物本体だけでなく、その周囲の塀や外構を含めた景観全体が評価されるべき存在であり、今回の復旧は、文化財としての価値を守る取り組みの一環ともいえる。こうした声に応えるかたちで、地域の“顔”とも言える景観が整備された。

約40mにわたる塀

復旧した塀は、城下町らしい落ち着いた板塀の意匠を踏襲しつつ、基礎部分を含めた構造面の強化を行っている。

上杉家の家紋が取り付けられた壁面

銅板の屋根(数カ月で緑青が現れる)

塀の屋根は銅板を使用し、上杉伯爵邸本邸の意匠と調和するデザイン。明るい銅色だが、年月とともに風合いが変化し、やがて緑青が現れる。時間の経過とともに景観に溶け込み、城下町の風景として成熟していくことも、この塀の特徴のひとつ。

上杉伯爵邸は、上杉神社・松が岬公園・上杉城史苑・上杉博物館などと隣接し、徒歩圏内で歴史・文化を体感できるエリアに位置している。今回の塀の復旧により道路沿いの景観が整ったことで、参拝や観光の動線がより快適になり、エリア全体の回遊性が高まった。

また、上杉神社周辺は季節ごとの表情が豊かで、参拝の前後に公園を散策したり、文化施設を訪れたり、食事を楽しんだりと、滞在の過ごし方を組み立てやすいエリア。上杉伯爵邸は今後も、歴史的建物の魅力と米沢の食文化を体感できる場所として、より立ち寄りやすい環境づくりを意識していくとのこと。

上杉伯爵邸の歴史

上杉伯爵邸本邸

上杉伯爵邸は、上杉家の歴史を伝える建物。現在は、郷土料理や米沢牛料理を楽しめる施設として、多くの人に親しまれている。この建物の設計を手がけたのは、米沢出身の建築家・中條精一郎氏。日本近代建築を代表する建築家の1人として知られ、慶應義塾大学図書館旧館や文翔館など、数多くの近代建築を手がけている。

上杉伯爵邸もまた、和と洋の要素を取り入れた意匠が特徴で、米沢の歴史と近代建築が融合した貴重な建物だ。こうした歴史的価値を持つ建物を、周辺環境とともに後世へ引き継いでいくことが求められている。

城下町歩きが楽しくなる!「米沢五武将印めぐり」

「米沢五武将印めぐり」

現在、上杉神社周辺では、周辺施設を巡りながら武将印を集める体験型企画「米沢五武将印めぐり」を実施している。


塀の復旧によって景観が整った上杉伯爵邸周辺は、武将印めぐりの途中に立ち寄る場所としても、写真撮影や散策を楽しめるスポットとなっている。歴史的建物とその周囲の景観を感じながら歩くことで、城下町・米沢の魅力をより体感してほしい。


また「米沢五武将印めぐり」は、上杉神社周辺の複数の施設やスポットを自然に巡るきっかけとなり、参拝だけでは終わらない「滞在の楽しみ」を広げる企画でもある。歩いてまわれる範囲に歴史や文化を感じられる場所があり、初めて米沢を訪れる人でも無理なく周遊できるのが特長だ。

「米沢五武将印めぐり」とあわせて、復旧した塀を含む歴史景観を感じながら、米沢らしいまち歩きを楽しんでみては。

■上杉伯爵邸
所在地:山形県米沢市丸の内1丁目3-60
公式HP:https://hakusyakutei.jp
「米沢五武将印めぐり」の詳細:https://hakusyakutei.jp/info/info-5426

(erika)

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