
大阪鞄協会の若手経営者を中心とした「大阪かばんブランド委員会」が、130年の歴史を持つ大阪の鞄産業を次世代へ繋ぐため、革鞄“次の100年”に挑む新ブランド「ANJOER(アンジョア)」を本格始動。プロダクトデザイナー南大成氏・鹿野峻氏との対話を通じて、互いをリスペクトし合う対等なパートナーシップから生まれた全7種のコレクションに加え、この度、新色の「グレージュ」を追加発表した。
“黒子”として技術を磨いてきた8社による挑戦

大阪は、東京(浅草)、兵庫(豊岡)と並ぶ、日本三大鞄産地のひとつ。130年以上にわたり、国内外ブランドのOEM(受託製造)を担い、名のない現場から、確かな鞄づくりを支えてきましたが、その知名度は十分とは言えない。
現在、大量生産による価格競争、職人の高齢化、後継者不足により、積み重ねてきた技術や知見が、静かに失われつつあるとのこと。「上質なものづくりを続けながらも、このままでは次世代に技術を繋げない」という共通の不安を抱えていた8社が、企業の枠を超えて立ち上がり、職人とデザイナーが向き合うことで、1社では成し得なかった「統一されたコンセプトを持つブランド」の確立に挑んだ。

新ブランド「ANJOER」の参加企業は、OEMという“黒子”として技術を磨いてきた生田、葛西、クロスライン、シノダ、曽我部、西川商店、横武、ヨシカワで、デザイナーが各社の工場を巡り、ステッチの細かさや裏打ちの丁寧さなど、表からは見えない細部へのこだわりを「隠れた美学」というコンセプトに昇華。デザイナーが提示する難易度の高い意匠に対し、職人たちは技術的な逆提案を行うなど、プロとして切磋琢磨し合ったという。
職人同士の助け合いはもちろん、デザイナーと職人が互いの領域をリスペクトし、切磋琢磨することで、従来のOEM商品では到達できなかった理想の革鞄を追求した。
職人の情熱が凝縮された唯一無二の革鞄

「ANJOER」では、 細部まで丁寧に仕上げられた「隠れた美学」と高度な職人技を、次の3つの価値として提供。
1つ目は、「即開閉」による時間短縮。独自設計によるスムーズな開閉が、忙しい日々を快適にサポートしてくれる。
2つ目は、「折りの美学」が込められたデザイン。機能性と美しさを兼ね備えた洗練されたフォルムが、日常に上質な彩りを加える。
3つ目は、「本物」の追求。高品質のイタリアンレザーを厳選し、質感とクオリティに一切の妥協はない。
「ANJOER」は、職人の情熱が凝縮された、持つ人に特別な満足感を提供する唯一無二の革鞄だ。

チーム「ANJOER」/大阪かばん職人7名とデザイナー2名
大阪かばんブランド委員会の委員長・篠田英志氏は、「自分たちは黒子でいい、という意識がどこかにありました。しかし、デザイナーの視点を取り入れ、切磋琢磨することで、自分たちが守ってきた技術がブランドとしての『価値』であることを再認識しました。ANJOERは、職人とデザイナーが対等に、互いをリスペクトして作り上げたブランドです」とコメント。
デザイナーの南大成氏・鹿野峻氏は、「現場で見た職人さんの技術と熱量は圧倒的でした。その凄さを現代の暮らしとユーザーに寄り添うカタチにすることが私たちの役割。職人同士が仲良く切磋琢磨してきた大阪かばんだからこそ実現できた、唯一無二のクオリティだと自負しています」とメッセージを寄せている。
2月4日(水)よりオンライン販売スタート!
また「ANJOER」は、2月4日(水)~6日(金)に開催される「東京ギフトショー」に出展。展示会の出展に合わせ、2月4日(水)より、新色のグレージュを含む、全7種のコレクションのオンライン販売がスタートした。
大阪鞄協会所属企業の鞄職人たちとデザイナーが手を組み、革鞄“次の100年”に挑むブランド「ANJOER」をチェックしてみては。
ANJOER ONLINE販売:https://osaka-kaban.jp/SHOP/251584/list.html
ANJOER Instagram:https://www.instagram.com/anjoer_osaka/
(佐藤ゆり)