
「愛されるプラスチックをつくろう」を企業理念に掲げるプラスチックメーカー・サナダ精工は、自社事業として、ライフスタイルブランド「LIFE IS GRAY(ライフイズグレイ)」を始動した。
寄り添いながら暮らしを支える新ブランド

「LIFE IS GRAY」は単なるテーブルウェアのブランドではない。住む場所や気持ち、ライフステージが変わっても、ずっとその人のそばに寄り添いながら暮らしを支え、提案していくライフスタイルブランドだ。
ブランドコンセプトは、「人生の、そばにある」。ブランドとして届けたいのは“モノ”そのものだけではなく、それを使うことで、長く続く人生が、より温かさや、優しさに包まれていくという“暮らし”。
展示会ではワンプレートとマグカップを中心に披露するが、将来的には茶碗、ティッシュケース、カトラリートレー、レンジ調理器具、ゴミ箱、花瓶などの商品を展開予定だ。
100円ビジネスの先にある次の50年へ挑戦する
サナダ精工は1974年の創業以来、100円ショップを中心に、機能性の高いプラスチック製生活雑貨を企画・製造・販売してきた。
一方で、人口減少による市場縮小や薄利多売モデルの限界、そして「安いから買う」ではなく「納得して長く使いたい」という消費者意識への変化の兆しも見え始めた社会の変化を受け、高付加価値・高価格帯への挑戦を始める。
新ブランドは、同社が掲げる「愛されるプラスチックをつくろう」という理念とも深くつながっている。
大量に作られ、役目を終えると簡単に捨てられてしまいがちなプラスチック製品を、道具として愛され、長く使われる存在へ変えていく。その考え方の延長線上に、「LIFE IS GRAY」はある。
また同社の中長期ビジョン「ライフスタイルデザイン企業へ」という目標に向けた、最初の一歩でもある。
今回の展示会出展は、アイテム数がまだ限られている段階であっても、新ブランドの思想と、100円ショップ向け生活雑貨メーカーとして歩んできた同社の新たな挑戦を、社会に向けて示す第一歩と位置づけている。
機能的で美しい設計とグレーのプラスチックの表現力
「LIFE IS GRAY」が目指すのは、見た目だけが洗練された器でも、機能だけを追いかけた道具でもない。
サナダ精工が長年培ってきた生活者視点の企画力を生かし、食べやすい、飲みやすい、洗いやすい、収納しやすい、保存しやすい、温めやすい、そして長く使えるという、料理を作って食卓に並べて片づけるまでを見据えた機能性を重視している。
さらに、食卓に置いた瞬間の美しさや、使っているときに気分が上がる意匠性も大切にしている。
ブランドカラーはグレー。空間になじみやすく、生活の中で長く使っても飽きにくい色であると同時に、いつの時代でも、どのようなライフステージでも、どんな気分にも自然に寄り添う普遍性な魅力を持つ色である。
ブランドとしての統一感を生み出す軸であり、白や黒が主流になりやすい生活雑貨の中で、同ブランドはあえてその中間にある「グレー」を前面に打ち出す。
そして日本的な余白や間、そこから生まれるやさしさまでを表現することで、ブランドの個性そのものにしていく方針だ。
11月の発売に先駆け、新ブランドを公開

6月には東京ビッグサイトで行われる展示会「interiorlifestyle TOKYO 2026」で、新ブランドのコンセプトとプロダクトの方向性を先行して発信し、2026年11月予定の販売開始へとつなげていく。展示は、複数の制作中のプロダクトのうち、ワンプレートを中心とする。
このワンプレートは、ただ盛り付けるための器ではない。縁の形状に工夫を持たせることで、日常の使いやすさと、食卓を少し豊かに見せる美しさを両立し「機能的で、美しい」プラスチック製品を提案する。
主素材には、海水由来のミネラル成分を最大75%配合した新規複合材料NAGORIを採用。陶器や天然石のような質感や重さ、熱伝導性を持ちながら、割れにくく、成形性にも優れていることが特徴だ。
従来のプラスチック製品に対する「軽くてチープ」という印象を覆し、上質な表情と日常での扱いやすさを両立する素材として、今回のブランドの方向性を象徴している。
11月に販売開始予定の新ライフスタイルブランド「LIFE IS GRAY」。サナダ精工が提案する“プラスチックの新しい価値”に注目だ。
■interiorlifestyle TOKYO 2026概要
会期:6月10日(水)~12日(金)10:00~18:00(最終日は16:30まで)
会場:東京ビッグサイト 西展示棟
住所:東京都江東区有明3-11-1
ゾーン:KITCHEN & DINING、小間番号W1-B025
サナダ精工公式HP:https://www.sanadaseiko.co.jp
(佐藤 ひより)