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株式会社ShiruBe

哲学クラウドがアカデミアとビジネスをつなぎ、新たな価値を探索する「哲学社会実装センター」を設立

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哲学クラウド(株式会社ShiruBe)が「哲学社会実装センター」のキックオフイベントを開催。研究者やビジネスパーソン、起業家、投資家、NPO職員など多様な方々に参加いただきました。

株式会社ShiruBe(本社:東京都品川区、代表取締役:上館誠也、以下「ShiruBe」)は、アカデミアとビジネスをつなぎ、新たな価値を探索する「哲学社会実装センター」を設立いたしました。

いまビジネスの最前線で、哲学への注目がかつてなく高まっています。2026年5月19日に一般社団法人 日本経済団体連合会(経団連)が発表した提言「科学技術立国戦略」の中でも「思想・哲学」の必要性が提示されました。

経団連が発表した「科学技術立国戦略」(2026年5月19日発表)

このような時代の要請に応え、弊社は「哲学社会実装センター」のキックオフイベントを2026年5月22日に開催いたしました。参加者として研究者やビジネスパーソン、起業家、投資家、NPO職員など約50名の多様な専門家の皆様にお集まりいただきました。

本記事では、キックオフイベント・レポートの概要をお届けいたします。
詳細をご覧になりたい方は、下記のURLよりご確認ください。
キックオフイベント・レポート

■「哲学社会実装センター」の設立の背景
「哲学社会実装センター」の設立にあたり、哲学クラウド代表の上館誠也は、自身の原体験と「『哲学の力』によって本当に大切なものに向き合う社会を実現する」というミッションを説明。日本のモノづくり企業向けの支援や、2024年の立命館ソーシャルインパクトファンドからの出資を経て活動を拡大させてきた背景を明かし、今後はビジネスに加え社会的活動にも注力していくために、当センターを設立したと語りました。

■「哲学社会実装センター」の活動方針
当センター研究員で哲学クラウドの事業開発マネージャーの湯浅朱菜が、哲学を活用したプロジェクトの事例を交えながら当センターの活動方針を提示しました。

1.つなげる(応用研究)
ビジネス活動で培ってきた実践知を研究して発展させ、企業の皆様につなげていく活動です。
この領域では、すでに3つのプロジェクトを進めています。

・哲学的イノベーター養成講座
主に新規事業に取り組む方向けの講座です。「ご自身のモノの見方(哲学)」を起点に、世界に潜む「新たな兆し」を読み解きます。実際に受講者のお二人に講座の感想をお話しいただきました。

・人事研究会
当センター研究員で高知大学客員教授の中嶋好博が中心となり進める研究会です。電機メーカーで人事責任者として現場の課題に向き合ってきた中嶋の経験を活かしながら、企業・学校・NPO等の枠を超え「学びの場」「交流の場」を提供します。一人ひとりが「私たちはどう生きるべきか」という問いに対して、主体的に考え行動ができる人材づくりを目指すとともに、世代を超えた暗黙知の継承や社会課題解決に挑戦していきます。

・モノづくり研究
哲学の社会実装の事例として、今回はソニー株式会社の技術センター イメージングシステム技術部門との取り組みが紹介されました。この取り組みでは、まず初期段階のアプローチとして「哲学対話(※1)」を実施しました。統括部長の水上暁史さんは、対話を通じて普段の業務では見られない発言が多数生まれただけでなく、参加者同士の関係性や発言にも目に見える変化が表れたと語っています。

ソニー株式会社の技術センター イメージングシステム技術部門 統括部長の水上暁史さん

この哲学対話による手応えをもとに、技術の新たな可能性を探るため、さらに一歩踏み込んだ「新たな価値」の探索を進めています。長年エンタテインメントの可能性を信じ、感動を届けてきたソニーならではの視点としてフォーカスされたのが、技術の可能性を「ゲーム性」や「遊び」という観点から捉え直すことでした。そのプロセスの一環として、フィールドワークとして雪山での「狩り」という原始的な感覚を呼び覚ます体験を実施。現在は狩りの体験から得られたインサイトの分析を経て、さらに先のステップへと進んでいます。

※1:哲学対話とは、哲学者がファシリテートしながらテーマについて複数人で自由に対話し、ひとりひとりの前提や文脈を分かち合い、物事に対する見方/考え方をアップデートしていく対話手法です。

2.広げる(プロボノ活動)
哲学の面白さを、学校をはじめ、広く社会に届ける活動です。
今年は、当センター研究員で哲学クラウドのコンサルタントの岡田基生が、東北の中学校・高校で課外授業を実施します。子どもたちが自分の頭で考え対話する力を育むことは、未来の社会を豊かにする大切な礎になると信じて活動を推進します。

3.深める(基礎研究)
2500年続いてきた「哲学」を、他の学問分野と協働しながら深め、発展させていく活動です。
当センターの研究員であり東京大学の特任研究員を務める堀越が中心となり、研究していきます。具体的には、哲学の伝統を引き継ぐ文献研究と、社会学や経営学などの実証研究を掛け合わせた「学際研究」を実施します。

4.育む(キャリア支援)
人文系の研究者は、理系に比べ雇用機会が少なく、低賃金や短期の任期制といった不安定な環境に置かれています。文部科学省の調査によれば、人文系ポストドクターの45.7%が月額35万円未満の給与で働いており、その中には20万円未満という低い賃金で従事する研究者が15.2%も存在しています。また、ポストドクターの約60.5%は大学や公的研究機関での任期が1年以下となっており、たとえ職を得ても研究に専念することが難しい状況です(※2)。
当センターは、こうした研究者の「キャリアの緩衝地帯」となり、ビジネスとアカデミアの活動を両立できる多様な選択肢を提供していきます。当日は、東京大学大学院博士後期課程に在籍する哲学研究者で、当センターのプロジェクトに携わってきたイ・サングオンがその心境を語りました。

当センター研究員のイ・サングオン

※2:「ポストドクター等の雇用・進路に関する調査」(文部科学省)

■資本主義をめぐるパネルディスカッション
イベントの後半では、「資本主義の現代を生きる私たちがいま考えるべきことは何か?」をテーマにしたパネルディスカッションを実施しました。パネリストは『資本主義と、生きていく。』の著者でCOTEN歴史調査チームの品川皓亮さんと、当センターのセンター長で東京大学大学院教授の梶谷真司です。

COTEN歴史調査チームの品川皓亮さん(右)と、センター長の梶谷真司(左)

パネルディスカッションの中心となったのは「企業が資本主義と距離を取ることは可能か?」という問いです。資本主義では、売上や利益といった財務的な数値が重視されますが、現代の経営では、それだけでは測れない価値の重要性が認められつつあり、SDGsや非財務指標といった、新たな「モノサシ」も広がりつつあります。今回の議論は、それをさらに先へと進める道を模索するものです。

最後に、センター長の梶谷より締めの挨拶が行われました。
「当センターが提供する最大の価値は、普通なら交わることのない『ビジネス』と『アカデミア』をつなぐことにあります。抽象的な理論をそのまま持ち込むのではなく、ビジネスの現場で活きる形へと哲学を『組み直す』。それが大切だと考えています」

当センターでは、ビジネス側とアカデミア側の対話によって、現代において本当に大切なものが何かを探究し、新たな価値基準を社会に実装することを目指していきます。
【キックオフイベント・レポート】
イベントレポートの詳細をご覧になりたい方は、下記のURLよりご確認ください。
キックオフイベント・レポート

【哲学社会実装センター ご入会・お問い合わせフォーム】
哲学の社会実装に共感し、一緒に探究してくださる方に向けてメンバーシップをご用意しました。応援いただいたり、哲学の社会実装に向けた活動に参加いただける方のご入会を心よりお待ちしております。
メンバーシップご入会ページ
法人での入会を検討いただける方は、まずは下記のお問い合わせフォームへご記入いただけますと幸いです。順次、事務局からご連絡いたします。
お問い合わせフォーム

【株式会社ShiruBe 会社概要】
代表の上館が哲学を学ぶ中で、「こうあるべき」という「正しさ」が原因で自分自身が生きづらさを感じていると気づき救われた経験から、多くの人が自分らしく生きるきっかけを社会に届けたいと考え、設立にいたる。
・会社名:株式会社ShiruBe
・代表者:代表取締役 上館 誠也
・所在地:東京都品川区西五反田8-4-13 五反田JPビルディング2F co-lab 五反田 with JPRE S01
・設立日:2022年4月15日
・事業内容:哲学コンサルティング

公式note

【本件に関する問合せ】
株式会社ShiruBe(担当:湯浅)
・TEL:090-2090-5951
・MAIL:press@tetsugaku-cloud.jp

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