YCombinator支援先のE2B社が提供する、AIエージェント向けサンドボックス環境の優先利用権とクレジットを獲得。自社SaaSプロダクトの開発基盤を強化

株式会社Leach(本社:東京都港区、代表取締役:冨永 拓也)は、E2B社が提供するスタートアップ支援プログラム「E2B for Startups」に採択されました。
本プログラムへの採択により、Leachは20,000 USD相当のE2Bクレジット、E2B Proティアの全機能、およびE2B社エンジニアリングチームとの直接連携チャンネルを獲得します。これにより、自社プロダクトである書類突合AIクラウド「突合.com」やAI搭載業務自動化プラットフォーム「Saturn」、業界特化型AI業務OSシリーズ(FactoryOS/BuildOS/LogiOS)におけるAIエージェント機能を、世界標準のサンドボックス基盤上で一段と強化してまいります。

本リリースのポイント
本プレスリリースで押さえるべきポイントは以下の3点です。
- グローバル標準との公式提携:YCombinator支援先であり世界的なAIサンドボックス標準であるE2Bとの公式パートナーシップを獲得。
- 自社プロダクト群の機能強化:書類突合AI「突合.com」、AI業務自動化「Saturn」、業界別AI業務OS「FactoryOS/BuildOS/LogiOS」のAIエージェント機能強化に直接つなげる。
- 三層のパートナーシップ完成:Cloudflare for Startups、東京都アクセラレーションプログラムに続き、インフラ層・AI実行層・事業戦略層の三層で外部パートナーと連携する開発体制が整った。

E2Bとは ── AIエージェント時代のインフラを支えるサンドボックス基盤

E2B(読み:イーツービー)は、AIエージェントがコードを安全に実行するためのクラウドサンドボックス環境を提供する企業です。YCombinatorの支援を受けており、AIが生成したコードのリアルタイム実行やデータ分析、ファイル操作を隔離された安全な環境で実現します。世界中のAI開発者に採用されており、AIエージェント開発のインフラとして注目されています。
AIエージェントが実務で活用される場面は急速に拡大しています。コードの自動生成、データの前処理、ドキュメントの変換処理など、AIがプログラムを実行する場面では「安全な実行環境」が不可欠です。E2Bのサンドボックスは、AIが生成したコードをホストシステムから隔離された環境で実行し、万が一の不正処理やリソース過消費を防ぎます。
起動時間は100ミリ秒以下、同時に数千のサンドボックスを並列実行でき、AIエージェントのスケーラビリティを担保します。Python、Node.js、Bash、Rなど主要な言語に対応し、ファイルシステムやネットワークの制御もきめ細かく設定可能です。
採択の内容

今回の採択により、以下の支援を受けます。
- 20,000 USD分のE2Bクレジット
- E2B Pro Tierの全機能へのアクセス
- E2B社エンジニアリングチームとの直接連携チャンネル
- 技術的なアーキテクチャ相談サポート
E2B for Startupsは、AIエージェントを中核に据えたプロダクトを開発するスタートアップを対象としたプログラムです。審査では、プロダクトの技術的な独自性、AIエージェントの活用度合い、事業の成長ポテンシャルが評価されます。
Leachの活用方針 ── AIエージェントが安全にコードを書き・実行する基盤

当社は、書類突合AIクラウド「突合.com」やAI搭載業務自動化プラットフォーム「Saturn」など、複数のSaaSプロダクトを開発・運営しています。いずれのプロダクトもAIエージェントを中核技術に採用しており、「ユーザーの指示に基づいてAIが自律的にデータ処理やコード実行を行う」アーキテクチャを採用しています。
E2Bのサンドボックス環境を活用することで、以下の技術的改善を計画しています。
- Saturn(AI業務自動化):ユーザーが定義した業務フローに基づいてAIエージェントがPythonスクリプトを自動生成・実行する機能を強化します。CORECからのデータ取得、freeeへの請求書データ生成、データの加工・変換処理をサンドボックス内で安全に実行する仕組みを構築します。
- 突合.com(書類突合AI):OCR読取後のデータクレンジング処理にAIエージェントを導入し、表記ゆれの自動正規化精度を向上させます。サンドボックス内でユーザーごとのカスタムルールを安全に実行できるようになります。
- 業界特化型 AI業務OS:FactoryOS、BuildOS、LogiOSなどの開発においても、各業界固有のデータフォーマットに対応したAI処理パイプラインをサンドボックスで隔離実行し、テナント間のデータ分離を徹底します。
AIエージェント開発の技術トレンド

2025年から2026年にかけて、AIエージェントの開発基盤は大きな転換期を迎えています。OpenAIのAssistants API、AnthropicのTool Use、GoogleのGemini Functioningなど、大手LLMプロバイダーがエージェント向け機能を相次いで拡充する中、「AIが自律的にコードを書いて実行する」というユースケースが急速に増加しています。
この流れの中で、安全なコード実行環境への需要は高まる一方です。E2Bは、Modal、Replitとともにこの領域をリードする企業のひとつであり、特にスタートアップ向けの柔軟な価格体系とAPIの使いやすさで支持を集めています。
このトレンドを象徴するのが、Anthropic Claude、OpenAI GPT-4o、Google Geminiなどのフロンティアモデルが持つ「ツール呼び出し(Function Calling)」機能の進化です。AIが外部APIを呼び出すだけでなく、動的にコードを生成し、実行結果をもとに次のアクションを判断する自律型エージェントへとパラダイムが転換しつつあります。こうした自律型AIを本番環境で運用するには、予期せぬ挙動を封じ込めるセキュアな実行レイヤーが必須となります。
研究機関Gartnerの2025年のレポートでは、「2027年までに企業の約半数がAIエージェントを何らかの形で利用する」と予測されており、企業システムに組み込まれるAIエージェントの稼働を支えるサンドボックス市場は、今後数年で急拡大すると見込まれています。特に金融、医療、製造、物流などミスが許されない領域では、「AIの実行を物理的・論理的に隔離し、監査ログを残す」仕組みが不可欠となります。
サンドボックス・ソリューションには、Dockerコンテナ、Firecrackerマイクロ仮想マシン、WebAssemblyランタイムなど複数の選択肢が存在します。E2BはFirecrackerをベースに構築されており、AWS Lambdaと同等の軽量仮想化技術により起動時間100ミリ秒以下、メモリオーバーヘッド5MB未満という高効率を実現しています。一方でDockerよりも強力な隔離を提供するため、AIが生成した未検証コードを実行する用途に最適です。
またE2BはオープンソースとしてSDKが公開されており、GitHubのスター数は10,000を超え、LangChain、LlamaIndex、CrewAIなど主要なAIエージェントフレームワークからも標準の実行環境として採用が進んでいます。Python、TypeScript/JavaScript、GoのSDKを提供しており、LeachのSaaS開発スタックとも親和性が高い技術選定となっています。
Leachプロダクトへの実装ロードマップ

- 第1フェーズ(2026年Q1):Saturn の AIコード生成・実行
ユーザーが定義した業務フローをAIエージェントがPythonコードに自動変換し、E2Bサンドボックス内で実行するMVPを構築します。会計・経理領域では、freee、マネーフォワード、マネーフォワード クラウドなどのAPIレスポンスをAIが解釈し、総勘定元帳への自動転記や勘定科目の推定をサンドボックス内でテスト実行してから本番反映するパイプラインを導入します。
- 第2フェーズ(2026年Q2~Q3):突合.com の OCR後処理強化
請求書や納品書、見積書など企業間取引で確認が必要な書類に対し、AIエージェントが顧客ごとのカスタム正規化ルールを生成・実行できるようにし、表記ゆれや単位換算、日付フォーマットの統一などを自動化します。これにより、従来は人の目で値を確認していた「見方のゆらぎ」を自動解消できるようになり、突合業務のスループットが大幅に向上する見込みです。
- 第3フェーズ(2026年Q4以降):業界特化型 AI業務OS への展開
製造業向けFactoryOS、建設業向けBuildOS、運送業向けLogiOSなど業界特化型AI業務OSシリーズにもE2Bを横断的に組み込みます。各業界に固有の計算ロジック(BOM展開、建築積算、積載プランニング等)をAIが動的に生成し、テナントごとに隔離されたサンドボックス内で実行することで、コードの独立性とセキュリティを同時に成立させます。
期待されるビジネスインパクト

E2Bの活用により、Leachは以下3つの主要な効果を見込んでいます。
- リリースサイクルの短縮:AIが新しい処理ロジックを実行時に安全に試せるため、「万が一の予期せぬ挙動を恐れて人手チェックを加える」という従来の開発プロセスから脱却でき、デリバリー頻度を週単位から日単位に変えられます。
- コスト効率の改善:自社でサンドボックス基盤を内製すると、監視・スケーリング・セキュリティ更新などに対して継続的なエンジニアリング工数がかかりますが、E2Bを活用することでコア技術部分を外部化し、自社エンジニアはプロダクト固有の価値創造に集中できます。
- 説明責任(Accountability)の向上:すべてのサンドボックス実行がログとして記録されるため、エンタープライズ顧客が求める監査対応やコンプライアンスレポートの出力が容易になります。
よくある質問(FAQ)

Q. E2B for Startupsの採択期間と年間利用上限は?
A. 採択期間は基本的に12ヶ月で、プログラム内では20,000 USD相当のE2Bクレジットが利用できます。並列サンドボックス数、CPU・メモリなどのProfessionalティア機能が完全開放され、Leachは本番環境相当のワークロードを前提とした検証を行えます。
Q. 顧客データはサンドボックスに流れますか?セキュリティ上の懸念は?
A. 顧客データはサンドボックス内でのみ使用され、セッション終了後に自動破棄されます。サンドボックスはFirecrackerマイクロVMで隔離されており、テナント間のデータやメモリ漏洩は物理的にブロックされます。またLeachではISMS認証取得見据えたオペレーション設計をおこなっており、ログ管理やアクセス制御についてもエンタープライズ水準のガバナンスを整備しています。
Q. E2BはOSSですか?自社ホスティングは可能ですか?
A. E2BはApache 2.0ライセンスのOSSとしてGitHubで公開されており、セルフホスティングも可能です。一方で自社運用はFirecrackerを含む低レイヤー仮想化の運用コストが高く、E2Bマネージドクラウドの活用により開発速度とスケーラビリティを両立できるため、Leachではクラウド版E2Bを主軸としたアーキテクチャを選択しています。
Q. 「Saturn」はどのような業務で利用できますか?
A. Saturnは身近な経理・人事・営業管理・カスタマーサポートなど、複数システムをまたいでのデータ連携が必要な幅広い業務に対応します。特にfreeeやマネーフォワードとのAPI連携、業務文書・Officeドキュメントの自動生成、SQLデータベースからの集計レポート作成など、AIが実行可能な業務が広く対象となります。
Q. 「突合.com」はどのような業務に向いていますか?
A. 突合.comは請求書と納品書の照合、見積書と発注書の照合、システム間の残高照合など、「複数ソースの書類・データを突き合わせて差異を検出する」業務に最適です。項目の長さや表記ゆれに左右されないOCR・突合を実現し、経理部・財務部・サプライチェーン部門の突合業務を最大で9割削減します。
Q. E2Bとは何の略ですか?
A. "Environment to Build"の略称です。AIエージェントが安全にコードを実行するためのクラウドサンドボックス環境を提供しています。
Q. YCombinatorとの関係は?
A. E2B社はYCombinator(YC)の支援を受けた企業です。YCはAirbnb、Stripe、Dropboxなどを輩出した世界最大のスタートアップアクセラレーターで、採択率は1%台とされています。
Q. Leachのプロダクトにどう活かされますか?
A. 突合.comやSaturnでAIが自律的にデータ処理を実行する際の安全な実行環境として活用します。ユーザーデータの隔離処理、カスタムルールの実行、バッチ処理の並列実行などに利用予定です。
Q. 他の採択プログラムとの相乗効果は?
A. 当社はCloudflare for Startups(インフラ・CDN)、E2B for Startups(AIサンドボックス)、東京都アクセラレーションプログラム(事業支援)の3つに採択されています。インフラ層・AI実行層・事業戦略層をそれぞれの強みで補強する構造です。
Q. 生成AI顧問サービスではどのような支援を受けられますか?
A. 月額5万円から利用できる生成AI顧問サービスでは、AWS認定資格全12冠を保有するCEOが直接担当し、生成AIの業務導入ロードマップ策定、AIエージェントの実装支援、社内勉強会、ChatGPT/Claude/Geminiの使い分け指導、RAGやMCPの設計レビューなど、企業のAI活用を立ち上げから伴走する体制を提供しています。累計40社以上の企業を支援した実績があります。
Q. 今後のロードマップや採用状況について知りたい場合は?
A. Leach公式サイト(https://leach.co.jp/)およびCEO冨永拓也のX(旧Twitter)にて定期的にプロダクトアップデート、技術記事、採用情報を発信しています。エンジニア・AIリサーチャーの採用も積極的に行っており、興味のある方はぜひご連絡ください。
代表取締役コメント
「E2B for Startupsへの採択は、Leachが目指す『AIエージェントを主役とした業務自動化』の世界観を技術面で大きく前進させるマイルストーンです。AIが自律的にコードを書き、実行し、結果を検証することで、人間は『何をしたいか』の意思決定に集中できるようになります。E2Bのサンドボックス基盤はそのビジョンを実現する上で不可欠なピースであり、今回の採択で開発速度を一段と加速させ、世界標準の安全性とスケーラビリティを日本のお客様にお届けしていきます」(代表取締役 冨永拓也)。
今後の展望

Leachは今後、E2Bを核としたAIエージェント実行基盤をコア技術として、各業界向けのAI業務OSを順次リリースしていきます。2026年後半には突合.comとSaturnにおけるE2B統合を完了し、AIが企業内の実データを操作する機能群を順次展開していく予定です。またYCombinatorパートナー企業であるE2B社との統合を深めることで、グローバルなAIエコシステムにおける日本発のプレゼンスを強化し、「日本から世界に届けるAIエージェント研究・実装」のパイオニアとしてのポジショニングを目指します。
併せて、さらに世界規模のアクセラレーションプログラムへの応募や、欧州・東南アジアを含むグローバル市場への展開も視野に入れており、「日本発で世界に通用するAIプロダクト」として成長を加速させる方針です。自社プロダクトの開発と並行して、AI技術の最新動向を日本の企業に届ける「生成AI顧問サービス」も月次で拡充しており、新しいカスタマー事例やノウハウの蓄積を通じ、日本のAI実装レベル底上げにも貢献してまいります。
株式会社Leachについて
株式会社Leachは、2024年11月に設立された生成AI専業スタートアップです。月5万円から利用できる「生成AI顧問サービス」では、AWS全12冠を持つCEOが直接サポートし、累計40社以上の企業を支援しています。自社プロダクトとして書類突合AI「突合.com」、AI搭載業務自動化プラットフォーム「Saturn」を提供するほか、製造業向けFactoryOS、建設業向けBuildOS、運送業向けLogiOSなど業界特化型AI業務OSシリーズの開発にも着手しています。
Cloudflare for Startups、E2B for Startups、東京都アクセラレーションプログラムに採択済み。YCombinator公認ハッカソンでは「The Biggest Engineering Lift」を受賞し、Builders Weekend 2026 TokyoではVoiceOS賞を受賞するなど、技術力でも高い評価を得ています。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/153035/table/17_1_773c69bbc325884b603792b3fad84fe1.jpg?v=202605190545 ]
本件に関するお問い合わせ先
株式会社Leach 広報担当メール:pr@leach.co.jp/AIエージェント、AIサンドボックス、E2B、Saturn、突合.com、生成AIに関する取材、協業、プロダクト利用のお問い合わせは上記メールアドレスまでお寄せください。AI業務自動化、AIエージェント開発基盤、書類突合AI、業界特化型AI業務OSなど、当社の最新プロダクトやサービスについて随時ご説明・デモをご提供いたします。
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